2017年7月28日 コドモもオトナの夏休み。
ファイト一発! 疲れた家族に下田マジック!!
わが家は以前から毎年のように、夏休みは伊豆下田で過ごしてきました。
子供たちが中学生になり部活を始めたために参加できなくなっても、大人だけでも行き続けました。
それがわが家の二泊三日のささやかな夏のバカンスだったのです。
初めて「オトナの夏休み」をアップしたのは2011年だったようです。(そのブログはこちら→2011年8月17日大人の夏休み。)
当時長女は高3で受験生だったので当然参加はできなかったのですが、同じような環境の友人夫妻3組と箱根に出かけて、コドモの参加がないオトナだけで過ごす夏休みということだったようです。
今年は12年ぶりに長女、次女と共に家族4人で下田に行きました。
私は仕事が大好きでストレスをほとんど感じていません。
しかし自分でそうしているだけなのですが、その労働条件はかなりブラックで肉体的にはかなり厳しい状況です。
家内は92歳になった母の介護に毎日バタバタ悪戦苦闘しています。
長女は大学の最終学年で大事な試験が控えており、この夏以降は来春までまったく遊ぶ時間はなくなります。
次女は就活中でこの暑いさなかに、なれないスーツにパンプスで頑張っています。
コドモたちもすっかりオトナになり、「オトナの夏休み」が必要になったのです。
そんな疲れた家族を下田は癒してくれました。
青い空、輝く海、白い砂、透き通ったプール、美味しい食事とお酒、温かい温泉、そしてゆっくり流れる時間・・・。
子供たちが小さい頃に砂遊びや貝を夢中で拾ったビーチを散歩し、はしゃいだプールでまったりし、UFOキャッチャーやエア・ホッケーで大盛り上がりしたゲームセンターをのぞき、とても懐かしい時間を過ごしました。
普段、日々の診療、カルテの管理や技工物の製作、講義の準備や試験の製作、成績の管理、参加している歯科関連団体での役割などを、締め切り順に頭の中で優先順位をつけて、時間に追われるようにこなしている私が、快適な環境の中美しい風景を眺めながら何も考えずぼんやりしていることが奇跡のようで不思議な感覚でした。
「このオレが何もしていない・・・。」
意識が張り詰めた緊張の連続で凝り固まってしまった精神と肉体が、ゆっくりとほぐれていくのが分かりました。
非日常マジックというものがあります。
夏の海や冬山で輝いていたサーファーやスキーヤーが、街で会うとただの人という現象です。
今回の下田最終日に長女が私にこんなことを言いました。
「いつもダサ過ぎて父親だと思われるのが恥ずかしくてイヤだけど、今回の下田ではそこまでじゃなくてよかったよ。」
どうしたことでしょう?
この発言は辛口な彼女にとって最大級の賛辞です。
完全に下田マジックにヤラレています。
なぜなら私は普段の休日と変わらないスタイルだったのですから。
優しい気持ちもエネルギーを消費します。
パワーの充電がエンプティ(からっぽ)では、普段はなかなか娘が父親にまで優しい気持ちになれるものではありません。
・・・・・・?
とにかく、夏は年に一度「ファイト一発! 疲れた家族に下田マジック!!」です。