こんばんは。
本日の東京株式市場は、主要株価指数がまちまちの展開となりました。
日経平均株価は続落、TOPIX、東証REIT指数は反発、東証グロース市場250指数は4日ぶりに反落しました。
本日の東京株式市場は、昨晩の米国株式市場で主要3指数がそろって下落して還ってきたことや、外国為替市場でドル円がドル高円安基調で推移していることなど好悪材料入り混じる中、日経平均株価は下げ幅が一時500円を超える場面も見られましたが、輸送用機器など海外売上比率の高い業種に属する銘柄や銀行、保険など金利敏感業種に属する銘柄を中心に買戻しの動きが強まり、日経平均株価は小幅に下落、TOPIXはプラス圏で取引を終えました。
体感的には、米国株式市場での下落インパクトほどの衝撃は受けずにさらりと流したような一日でした。
米長期金利の上昇をうけて高PER銘柄が敬遠され東証グロース市場銘柄の多くが軟調に推移したことはテキスト通りと言えそうですが、東証プライム市場ではそこまでPERの高低で選別された印象はありませんでした。
むしろ、米長短期金利が上昇しドル円が閾値を抜けたことで、金利敏感銘柄や川上業種に属する銘柄、海外売上比率の高い銘柄などが選好された印象の方が強かったです。
さて、本日JPXから「投資部門別 株式売買状況 東証プライム [金額] 全 50 社」、「投資部門別 株式売買状況 東証グロース [金額] 全 50 社」が発表されましたので、4月第1週(4/1~4/5)の最新データを追加した推移グラフを掲載します。
まず、先週4月第1週(4/1~4/5)とその前後の日経平均株価の動きを時系列で追ってみます。
日付 始値 高値 安値 終値 前日比
04/08 39,391.98 39,617.36 39,197.00 39,347.04 +354.96
04/05 39,237.39 39,274.76 38,774.24 38,992.08 -781.06
04/04 39,928.33 40,243.02 39,773.14 39,773.14 +321.29
04/03 39,503.72 39,625.90 39,217.04 39,451.85 -387.06
04/02 39,892.59 40,151.05 39,707.87 39,838.91 +35.82
04/01 40,646.70 40,697.22 39,706.45 39,803.09 -566.35
03/29 40,277.45 40,521.71 40,268.11 40,369.44 +201.37
新年度入りして最初の週となった先週は、権利落ち後の需給悪に機関投資家による期初の益出し売りが加わり、比較的薄商いの中上値と下値を切り下げる展開が全体、個別問わずに続きました。
そんな中、投資部門別売買動向はどう推移していたのかを推移グラフで見てみます。
上が東証プライム(東証一部)、下が東証グロース(東証マザーズ)の投資部門別売買動向の推移グラフになります。
東証プライム市場において、買い越した主な投資主体は、海外投資家(1兆2,110億円)、個人(5,836億円)、事業法人(715億円)などでした。
一方で、売り越した主な投資主体は、証券会社自己売買部門(9,671億円)、信託銀行(7,844憶円)、投資信託(822憶円)などでした。
2023年3月第5週以降のそれぞれの投資部門別売買代金を合計してみると、
証券会社自己売買部門:4兆9,101億円の買い越し
法人:9兆7,467億円の売り越し(そのうち信託銀行が9兆4,630億円の売り越し)
個人:4兆74億円の売り越し
海外投資家:9兆3,371億円の買い越し
となっています。
信託銀行は、1月第1週こそ61億円と小幅に買い越していますが、1月第2週に売り越しに転じたあと4月第1週まで13週連続で累計4兆9,365億円の大幅売り越しとなっています。
東証プライム市場の投資部門別売買動向のグラフで4月第1週の累計買い越し、売り越し額ともに上限を突き抜けていますが、上限を拡大するとこれまでのグラフの内訳が見づらくなるためそのままの尺度にしています。
合計買い越し額、売り越し額ともにおよそグラフ上限の20%増の1兆8千億円くらいまで急増しており、機関投資家による期初の益出しを交え、株式の大規模移管が行われていたことが類推されます。
先週4月第1週は、私がFIREして統計をグラフ化し始めた2020年9月下旬以降で海外投資家が最大規模の買い越し額となりました(先々週までは2023年4月第2週の1兆555億円が海外投資家の買い越し額の極大値)。
上記の「2023年3月第5週以降のそれぞれの投資部門別売買代金を合計」額も、昨年の海外投資家の巨額の買い越し額が相場の堅調推移のトリガーになるのではないか、との当時の発想から記録を続けています(実際昨年は2024年度入りから堅調な推移を続けバブル期の高値を更新したことは記録に新しいところです)。
今年度も同様の展開となるかどうかは分かりませんし、相応に国内機関投資家は売り越し基調でどこでバランスが崩れるかも現在でははかり知れません。
しかし、円安という追い風もあり、海外投資家の投資環境はわれわれ国内投資家が想定するよりも良好であることが推測され、マクロ的には買い需要な強いのではないかと思われます。
今後も為替相場や金利の動向などにも目を配り、今年度はいるかどうかが分からない二匹目のどじょうを探すことになりそうです。
日経平均 39,442.63 ▼139.18(-0.35%)
TOPIX 2,746.96 △4.17(+0.15%)
売買代金(東証プライム) 4,129,317百万円
騰落レシオ(25日移動平均ベース) 113.92 値上がり銘柄数 697 値下がり銘柄数 894
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売買結果
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本日は、ノートレでした。
本日のトレードの確定損益は、
[ 0 - 0 (売買手数料) + 0 (キャッシュバック) = 0 ]
となります。