こんばんは。
本日の東京株式市場は、主要株価指数がそろって上昇しました。
日経平均株価、TOPIXは6日ぶりに反発、東証マザーズ指数、東証REIT指数は4日ぶりに反発しました。
本日の東京株式市場は、昨晩の米国債券市場で米長短期債が買われ米長短期金利が低下したことや、米国株式市場で主要3指数がそろって反発してことを受け、大証ナイトセッションの日経平均先物やCME日経平均先物にさや寄せする形で上昇して寄り付いた後下げ幅を縮める時間帯もありましたが、売り圧力が強まらない中、上昇幅を広げて前場の取引を終えました。
昨日とは逆にGUして日経平均株価とTOPIXの両株価指数が寄り付くと、その後は前場の高値を下回ることなく推移し、本日の高値圏で後場の取引を終えました。
日経平均株価は前場寄り付き後は下値支持線である30,700円どころを挟んで一進一退の動きが続いていましたが、売り方の勢いが強まらないことを確認すると、次第に売り方の買い戻しを巻き込み買いの勢いが増していった印象で、5営業日で1,800円下げた後の自律反発だったようです。
明日はカレンダー的には週末で、しかも3連休を控えていることから、利益確定売りやヘッジ売りなどの週末要因で後場にかけて軟調な展開となることが懸念されます。
今晩の米国債券・株式市場や外国為替市場の動きに振らされる展開が続きそうですが、日経平均株価が下値支持線の30,700円近辺で自律反発の動きを見せたことや節目の31,000円を終値で回復したことは一定の安心感を与えそうです。
さて、本日JPXから「投資部門別 株式売買状況 東証プライム [金額] 全 50 社」、「投資部門別 株式売買状況 東証グロース [金額] 全 50 社」が発表されましたので、9月第4週(9/25~9/29)の最新データを追加した推移グラフを掲載します。
まず、先週9月第4週(9/25~9/29)とその前後の日経平均株価の動きを時系列で追ってみます。
日付 始値 高値 安値 終値 前日比
10/02 32,101.97 32,401.58 31,759.88 31,759.88 -97.74
09/29 32,018.64 32,027.46 31,717.74 31,857.62 -14.90
09/28 32,119.37 32,164.45 31,674.42 31,872.52 -499.38
09/27 32,023.37 32,371.90 31,960.32 32,371.90 +56.85
09/26 32,640.05 32,643.41 32,315.05 32,315.05 -363.57
09/25 32,517.26 32,722.22 32,388.28 32,678.62 +276.21
09/22 32,189.32 32,535.67 32,154.53 32,402.41 -168.62
先週は、2023年度上半期末、月末を週末に控え、さらに週間に権利付き最終売買日、権利落ち日を抱えており、リバランスの動きなど需給要因で動きやすい一週間でした。
日経平均株価は権利付き最終日の2日前の月曜日に高値を付け、権利落ち日に安値を付け、週足では権利落ち分およそ225円分以上の大きな陰線をひきました。
そんな中、投資部門別売買動向はどう推移していたのかを推移グラフで見てみます。
上が東証プライム(東証一部)、下が東証グロース(東証マザーズ)の投資部門別売買動向の推移グラフになります。
東証プライム市場において、買い越した主な投資主体は、個人(5,631億円)、証券会社自己売買部門(817億円)、その他法人等(303億円)などでした。
一方で、売り越した主な投資主体は、信託銀行(3,687億円)、投資信託(1,397憶円)、海外投資家(575憶円)などでした。
3月第5週(権利確定日、権利落ち日があった週)から6月第2週まで12週連続で現物を買い越していた海外投資家は、6月第3週に13週ぶりに売り越しに転じました。
その後は7週連続で買い越していましたものの、8月第3週、第4週と2週連続で売り越して、8月第5週再度買い越しに転じましたが、9月第1週、第2週、第3週、第4週と4週連続で大幅に売り越しました。
8月第3週、第4週、そして先週9月第1週、第2週、第3週、第4週の海外投資家の6週間合計の売り越し額は、2兆8,844億円と規模として大きなものとなっており、8月第3週から続く海外投資家の売り越し姿勢が、需給を悪化させ9月第4週からの急落につながったようです。
先週木曜日のブログで、「米国株式市場が軟調な展開となる中、投資余力の少なくなった海外投資家が日本株も売っているのかもしれません(米国長期債の利回りが高いため、株式から債券投資に資金を傾けている可能性があり、株売り債券買いの構図)。」と書いていましたが、今週に入ってからの識者のコメントからもやはりこの傾向が続いているようです。
一方で、個人は3月第5週以降の26週のうち、4月第1週、5月第5週、6月第3週、7月第1週、第2週、そして8月第1週、第3週、9月第1週、9月第3週、9月第4週と合計で9週しか買い越しておらず、しかも株価水準の高くなった9月に入って、権利を取るためと思われますが3週も買い越しに動いていることから、明らかに高値掴みになっているようです。
火曜日のブログで書いたように、現物、信用ともに同様の傾向が見られます。
3月第5週以来16週連続の売り越しとなっていた信託銀行は、7月第3週において17週ぶりに買い越しに転じてきていましたが、再び5週連続で売り越していました。
ここで、大きな流れとして、TOPIXが直近安値から33年ぶりの高値を更新した8月第4週、第5週、9月第1週、第2週、第3週、第4週の6週間を見てみると、唯一買い越しているのが証券会社自己売買部門だけです。
同期間に、個人は3週買い越し、3週売り越し、海外投資家は1週買い越し、5週売り越し、信託銀行は2週買い越し、4週売り越しとなっています。
投資部門別売買動向のグラフからも視覚的に分かるように(信託銀行は法人の一部門のため分かりにくいが額が突出しているため、法人部門で代表させるよう近似)、先週までの堅調な相場展開を主導したのは証券会社自己売買部門と言ってもよさそうです。
そして、3月第5週以降のそれぞれの投資部門別売買代金を合計してみると、
証券会社自己売買部門:3兆2,373億円の買い越し
法人:4兆5,024億円の売り越し(そのうち信託銀行が4兆5,942億円の売り越し)
個人:2兆6,961億円の売り越し
海外投資家:4兆4,121億円の買い越し
となっています。
GPIFの運用益が堅調な推移を辿っている要因の一つは、投資部門別売買動向から類推すると個人の高値掴みの傾向による資金流入が今のところ考えられ、老後資金2000万円問題などで資金を運用しなければならない老後が不安な個人から運用益などが年金の原資になるGPIFへ所得移転がなされ、年金をまだもらえない世代から年金賦課方式で世代間扶養している構図が株式市場でも起こっている気がするのは私だけでしょうか?
日経平均 31,075.36 △548.48(+1.80%)
TOPIX 2,263.76 △44.87(+2.02%)
売買代金(東証プライム) 3,740,350(百万円)
騰落レシオ(25日移動平均ベース) 93.24 値上がり銘柄数 1,726 値下がり銘柄数 97
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売買結果
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本日は、ノートレでした。
本日のトレードの確定損益は、
[ 0 - 0 (売買手数料) + 0 (キャッシュバック) = 0 ]
となります。