おはようございます。
昨晩の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇しました。
NYダウは0.13%高の34,006.88と5日ぶりに反発、NASDAQは0.45%高の13,271.32と5日ぶりに反発、S&P500は0.40%高の4,337.44と5日ぶりに反発しました。
米国債10年物利回りは、4.544%と11bp上昇しました。米国債2年物利回りは、5.127%と1bp上昇しました。
ドル円は、1ドル148.835円とドル高円安基調で推移しています。
WTI原油先物は、1バレル89.88ドルと上昇しました。
SOX指数は、0.72%高の3,389.46と続伸しました。
大証ナイトの日経平均先物は32,490 △10、CME日経平均先物は32,460 △200となっています(権利付き最終売買日までは、概算で+225の補正が必要)。
S&P500セクター別では、CONSUMER DEFENSIVEが0.43%安、UTILITIESが0.20%安、REAL ESTATEが0.17%安と3セクターが下落した一方で、ENERGYが1.28%高、BASIC MATERIALSが0.80%高、CONSUMER CYCLICALが0.67%高となるなど8セクターが上昇しました。
本日の東京株式市場は、昨晩の米国株式市場で主要3指数がそろって上昇して還ってきたことや、外国為替市場でドル円がドル高円安基調で推移していることなどを好感し、日経平均株価は大証ナイトセッションの(+225円の補正後の)日経平均先物やCME日経平均先物にさや寄せする形で上昇して小幅に寄り付きそうです。
権利付き最終売買日を明日に控え、需給的には買い需要の方が多いことが期待される反面、米国債券市場で米長期金利が4.5%台半ばまで上昇し2007年10月以来の高水準となるなどファンダメンタル的には株式にアゲンストな状況となっているため、先行きの見通しが立てにくい展開が続くものと考えています。
上に引用したBloombergの記事は8月24日(Thu.)のものですが、1ヶ月程度たった現在もFOMC、ECB理事会や日銀金融政策決定会合を通過し、トレンドが継続していることが米長期金利の上昇を続けていることで再確認できます。
ジャンクボンドではなく投資適格債でさえ株式と同じようなリターンをもたらしているのであれば、個別企業よりも破綻リスクの低い国の債券が選好されるのも、当たり前と言えば当たり前のような気がします。
そのような状況の中、日本と言う国への投資と言う意味では、国債の利回りが低く誘導されており、安全資産ではあるものの株式に対しては投資対象として、魅力的かどうかという点では疑問ではあります。
しばらく大規模金融緩和政策の維持が想定される現時点では、日本国債と日本株式を投資対象として比較した時、海外からの投資対象として日本株式が選好される展開が続く可能性が高いのではないかと思います(円安でもありますし)。