こんばんは。

 

本日の東京株式市場は、主要株価指数がまちまちの展開となりました。

 

日経平均株価は3日続落、TOPIXは3日ぶりに反発、東証マザーズ指数、東証REIT指数は4日続落しました。

 

 

本日の東京株式市場は、先週末の米国株式市場で主要3指数がそろって上昇して還ってきたことや、外国為替市場でドル円がドル高円安基調で推移していることなどを好感し、大証ナイトセッションの日経平均先物やCME日経平均先物にさや寄せする形で上昇して寄り付きました。

 

しかし、寄り付き後の買い戻しが一巡すると、次第に売り物に押され日経平均株価は早い時間帯からマイナス圏に、TOPIXも先週末終値を挟んで方向感のない展開になりました。

 

後場に入ると、TOPIXも日経平均株価同様にマイナス圏で推移する時間帯が長くなりましたが、大引けにかけて買戻しの動きが強まると、日経平均株価は下げ幅を縮め、TOPIXはプラス圏まで戻し取引を終えました。

 

本日は、読売新聞による植田日銀総裁に対するインタビュー記事を材料に長期金利が0.705%と2014年1月以来の高い水準に上昇する過程で、ドル円は日米の金利差縮小からドル安円高が進行した一方で、株式市場では利ザヤ拡大による収益改善期待から銀行、保険株に資金が流入しました。

 

また、三菱UFJ銀行などの時価総額の大きなメガバンクが堅調だった一方で、金利上昇が収益の足かせとなることが懸念される東エレク、アドテストなど高PERの値がさ半導体関連銘柄が大きく下落したことで、TOPIXが日経平均株価に対して一日を通してアウトパフォームした一日となりました。

 

一日を通して選別色の強い展開となり、新興市場に属する銘柄を筆頭に高PER銘柄が敬遠される一方で、低バリュエーション銘柄が相対的に堅調な推移を見せたのも、長期金利の上昇が主な理由と言えそうです。

 

YCC撤廃やマイナス金利解除などが早まるようにも取れる植田日銀総裁のインタビューの内容でしたが、YCC柔軟化(指値オペの上限を0.5%から1%に引き上げ)で市場が荒れた7月28日(Fri.)のような乱高下にはならず、近い将来の金融緩和政策の出口戦略に対する地ならしとしてはひとまずうまく言った形となりました。

 

インフレに対する負の面ばかりが強調されている昨今ですが、急激なインフレは確かに景気にはマイナス(不況下のインフレであるスタグフレーションも)ですが、TOPIXが33年ぶりの高値を取ってきているように、デフレを脱するためのマイルドなインフレは株式市場にとってもプラスですので、日銀が金融政策のかじ取りさえ誤まることがなければ、長期目線では株価も上昇基調となることが期待できます。

 

30年に及ぶデフレスパイラルに慣れていたら、なかなか理解しづらいですが、パラダイムシフトの狭間にいて、そうした変化を現在進行形で目の当たりにしているのかもしれません。

 

日経平均 32,467.76 ▼139.08(-0.43%)

 

TOPIX      2,360.48  △1.46(+0.06%)

 

売買代金(東証プライム) 3,136,543(百万円)

 

騰落レシオ(25日移動平均ベース)  125.67  値上がり銘柄数  822  値下がり銘柄数  945

 

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売買結果

 

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本日は、ノートレでした。

 

本日のトレードの確定損益は、

 

       [   0  -   0 (売買手数料) +  0 (キャッシュバック)  =  0  ]

 

となります。