こんばんは。

 

本日の東京株式市場は、主要株価指数がそろって下落しました。

 

日経平均株価、TOPIXは9日ぶりに反落、東証マザーズ指数、東証REIT指数は続落しました。

 

 

本日の東京株式市場は、昨晩の米国株式市場で主要3指数がそろって続落して還ってきたことを受け、調整色の強い展開となりました。

 

ドル高円安基調の一服感や米長短期金利の再上昇で、海外売上高比率の高い銘柄や高PERのハイテク銘柄が敬遠された一方で、原油先物市場など商品市況の堅調さを背景にエネルギー・素材関連、資金循環と思われる買いで内需関連銘柄が選好されました。

 

昨日下落すると考えられていた日経平均株価が上昇したことで、メジャーSQ前のポジション調整が本日に先延ばしされた形なので、大勢に影響はないものと考えていますが、米国株式市場で主要3指数がそろって続落しており、調整色をさらに強める展開となれば、デフレ脱却でにぎわう東京株式市場も水をさされる可能性が高いので注意したいところです。

 

さて、本日JPXから「投資部門別 株式売買状況 東証プライム [金額] 全 50 社」、「投資部門別 株式売買状況 東証グロース [金額] 全 50 社」が発表されましたので、8月第5週(8/28~9/1)の最新データを追加した推移グラフを掲載します。

 

まず、先週8月第5週(8/28~9/1)とその前後の日経平均株価の動きを時系列で追ってみます。

 

日付     始値    高値    安値    終値    前日比

09/04    32,797.32    32,939.18    32,714.94    32,939.18    +228.56
09/01    32,521.15    32,845.46    32,499.44    32,710.62    +91.28
08/31    32,361.02    32,692.76    32,359.15    32,619.34    +285.88
08/30    32,432.95    32,557.45    32,300.56    32,333.46    +106.49
08/29    32,280.57    32,389.12    32,186.57    32,226.97    +56.98
08/28    31,915.68    32,205.48    31,881.93    32,169.99    +545.71
08/25    31,840.91    31,885.53    31,572.06    31,624.28    -662.93

 

先週は、先々週末に警戒されていたジャクソンホール・シンポジウムを無難に通過したことを受け、週初から大幅に反発しその勢いを週末まで保ったまま日経平均株価、TOPIXともに5連騰となりました(今週も昨日まで継続し8連騰、本日は9日ぶりに下落)。

 

そんな中、投資部門別売買動向はどう推移していたのかを推移グラフで見てみます。

 

上が東証プライム(東証一部)、下が東証グロース(東証マザーズ)の投資部門別売買動向の推移グラフになります。

 

 

 

東証プライム市場において、買い越した主な投資主体は、証券会社自己売買部門(4,404億円)、海外投資家(3,353億円)、事業法人(724億円)などでした。

 

一方で、売り越した主な投資主体は、個人(9,158億円)、証券会社(326憶円)の2部門だけです。

 

3月第5週(権利確定日、権利落ち日があった週)から6月第2週まで12週連続で現物を買い越していた海外投資家は、6月第3週に13週ぶりに売り越しに転じました。

 

その後は7週連続で買い越していましたが、8月第3週、第4週と2週連続で売り越して、先週は再度買い越しに転じています。

 

8月第3週、第4週の海外投資家の売り越し額の合計は、9,460億円と1兆円にせまる大きなものとなっており、先週の動向に注目が集まりましたが、3週ぶりに買い越しに転じました。

 

一方で、個人は3月第5週以降の23週のうち、4月第1週、5月第5週、6月第3週、7月第1週、第2週、そして8月第1週、第3週と合計で7週しか買い越しておらず、合計で大幅な売り越し基調が継続しており、先週までの株価水準から推測すると大きなトレンドに乗れておらず、短期的な利益計上に止まっている可能性が高そうです。

 

3月第5週以来16週連続の売り越しとなっていました信託銀行は、7月第3週において17週ぶりに買い越しに転じてきていましたが、再び4週連続で売り越していました。

 

しかし、先々週は5週ぶりに買い越しに転じた信託銀行は、3月第5週以来初めて2週連続で買い越しています。

 

つまり、先週は海外勢、機関投資家が大きく買い越した一方で、個人は大幅に売り越しており、昨日までの上昇分は信用、現物ともに取れていないようです。

 

ちなみに、3月第5週以降のそれぞれの投資部門別売買代金を合計してみると、

 

証券会社自己売買部門:1兆744億円の買い越し

法人:3兆3,327億円の売り越し(そのうち信託銀行が3兆5,289億円の売り越し)

個人:3兆7,220億円の売り越し

海外投資家:6兆3,505億円の買い越し

 

となっています。

 

先週の投資部門別売買動向の今年3月第5週からの推移で、大きな動きがいくつか見れら増した。

 

まずは、ジャクソンホール・シンポジウムを前に警戒感から2週連続で売り越しに転じていた海外投資家が買い越しに転じている点。

 

また、個人が1週間で1兆円に迫る9,158億円の売り越し(2週合計では1兆円超え)と大幅に売り越している点。

 

そして、3月第5週以来初めて2週連続で信託銀行が買い越しに転じている点(少額ですが)。

 

したがって、需給面から類推すると、大きな変化の胎動が始まっている可能性があり、今後も投資部門別の売買動向には注目が集まりそうです。

 

日経平均 32,991.08 ▼249.94(-0.75%)

 

TOPIX      2,383.38  ▼9.15(-0.38%)

 

売買代金(東証プライム) 3,649,342(百万円)

 

騰落レシオ(25日移動平均ベース)  126.70  値上がり銘柄数  629  値下がり銘柄数  1,151

 

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売買結果

 

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本日は、ノートレでした。

 

本日のトレードの確定損益は、

 

       [   0  -   0 (売買手数料) +  0 (キャッシュバック)  =  0  ]

 

となります。