おはようございます。

 

昨晩の米国株式市場は、主要3指数がまちまちの展開となりました。

 

NYダウは0.11%安の32,764.65と5日続落、NASDAQは1.71%高の12,698.09と3日ぶりに反発、S&P500は0.88%高の4,151.28と3日ぶりに反発しました。

 

米国債10年物利回りは、3.822%と8bp上昇しました。米国債2年物利回りは、4.536%と16bp上昇しました。

 

ドル円は、1ドル140.062円とドル高円安基調で推移しています。

 

WTI原油先物は、1バレル71.81ドルと下落しました。

 

SOX指数は、6.81%高の3,336.72と3日ぶりに反発しました。

 

大証ナイトの日経平均先物は31,070 △240、CME日経平均先物は31,100 △605となっています。

 

 

S&P500セクター別では、ENERGYが1.89%安、UTILITIESが1.38%安、HEALTHCAREが1.04%安、CONSUMER DEFENSIVEが0.77%安となるなどエネルギー、ディフェンシブセクターを中心に6セクターが下落した一方で、TECHNOLOGYが4.45%高、COMMUNICATION SERVICESが0.43%高、INDUSTRIALSが0.30%高となるなどハイテク、景気敏感セクターを中心に5セクターが上昇しました。

 

昨晩の米国株式市場では、米国債券市場で米長短期金利が急上昇したにも拘らず、エヌビディアの急騰に牽引され、通常であれば敬遠されるであろう高PERのハイテク銘柄が選好され、リスクオンの地合いとなっています。

 

本日の東京株式市場は、昨晩の米国株式市場でリスクオンの動きが広がっていることに加え、米長短期金利が上昇したことでドル円がドル高円安基調で推移していることを受け、海外売上比率の高い銘柄を中心に買われ、寄付きから堅調な展開となりそうです。

 

ただ、相場全体にその恩恵が及ぶかどうかは不透明で、買われる銘柄は買われ続け、売られる銘柄は売られ続けるトレンドがはっきりした展開が続いており、物色動向の偏りが見られる点は注意が必要です。

 

つまり、利益がのった銘柄を売って、割安(だと思われれる)な銘柄に乗り換えて回転を効かせようとしても、今回の相場展開では空振りに終わる可能性が現時点では高い感じを受けます。

 

上昇相場初期の金融相場というよりは、次の業績相場的な相場展開になっているようで、決算発表後のこのタイミングで再上昇し始めたことも考え併せれば、二極化する流れがつづきそうな気がします。

 

もしかしたら、そういった相場展開から売られ続けている銘柄も買われるような相場展開になる可能性もありますが(個人投資家が好む逆張り)、昨日のブログで掲載したように個人投資家の売り越し姿勢は今年度に入ってから継続しているので、難しそうです。

 

ある程度利益確定(損切り)が終わっているのであれば、再度同じ銘柄が落ちたところで拾うか、キャッシュ化したまま他の利益がのった銘柄の利確を急がない方が現在の相場状況ではポートフォリオ全体のパフォーマンスが良くなる気がします。