おはようございます。
昨晩の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇しました。
NYダウは0.11%高の34,128.05と反発、NASDAQは0.92%高の12,070.59と3日続伸、S&P500は0.28%高の4,147.60と反発しました。
米国債10年物利回りは、3.799%と5bp上昇しました。米国債2年物利回りは、4.622%とほぼ変わらずでした。
ドル円は、1ドル134.138円とドル高円安基調で推移しています。
WTI原油先物は、1バレル78.55ドルと小幅に下落しました。
SOX指数は、0.37%高の3,133.07と3日続伸しました。
大証ナイトの日経平均先物は27,610 △170、CME日経平均先物は27,645 ▼100となっています。
昨晩の米国株式市場は、1月米小売売上高が前月比で大きく伸びていたことで、米金融当局による早期の政策金利の利上げ停止やり酒開始への期待感が後退し、米長期金利が上昇したことを受け取引開始後しばらくは主要3指数がそろって下落していましたが、次第に米国景気への楽観的な見方が広がり、取引終盤にかけて消費関連銘柄を中心に買戻しの動きが強まったことで、主要3指数がそろって上昇して取引を終えました。
米商務省が発表した1月米小売売上高は、前月比3.0%増と市場予想の2.0%増や前の月の1.1%減を上回り、米金融当局の金融引き締め政策によって市中金利が高止まりしているにもかかららず、米消費者の消費支出が堅調であることが示されました。
1月米小売売上高の前月比3.0%増は2021年3月以来の大幅な伸びとなっており、自動車とガソリンを除いた1月米小売売上高も2.6%増と同様の傾向を示しています。
米国では2021年3月に新型コロナウィルスのワクチン接種や個人給付が開始され、リベンジ消費で消費が大きく伸びていました。
S&P500セクター別では、ENERGYが1.78%安、HEALTHCAREが0.51%安と2セクターが下落した一方で、COMMUNICATION SERVICESが1.17%高、CONSUMER CYCLICALが1.16%高、UTILITIESが0.64%高となるなど9セクターが上昇しました。
本日の東京株式市場は、昨晩の米国株式市場で主要3指数がそろって上昇したことや外国為替市場でドル高円安が進行して還ってきたことを受け、堅調な水準での寄り付きとなりそうです。
戻り売り圧力が強いため、寄り付きこそ買い先行で始まっても、ズルズルと下げる展開がしばらく継続していますが、そういった展開もそろそろ終わるころではないかと思います。
年金資金を運用しているGPIFなど大口の機関投資家が、先々週まで13週連続で売り越していることもあり、需給が悪化している原因の一つとなっていますが、そろそろ買い越しに転じてもおかしくないのではないかと考えています。