おはようございます。
先週末の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇しました。
NYダウは1.11%高の34,245.93と続伸、NASDAQは1.48%高の11,891.79と4日ぶりに反発、S&P500は1.14%高の4,137.29と続伸しました。
米国債10年物利回りは、3.704%と4bp低下しました。米国債2年物利回りは、4.520%とほぼ変わらずでした。
ドル円は、1ドル132.416円とドル高円安基調で推移しています。
WTI原油先物は、1バレル79.35ドルと上昇しました。
SOX指数は、1.53%高の3,057.32と反発しました。
大証ナイトの日経平均先物は27,700 △260、CME日経平均先物は27,705 △120となっています。
昨晩の米国株式市場は、今晩発表される1月米CPIの発表を前に、インフレ鈍化が確認されるのではないかとの期待感から、米長期金利が低下したことで、高PERのハイテク銘柄や消費関連銘柄が買われ、主要3指数がそろって上昇しました。
NY連銀が発表した1月消費者調査で、家計収入の伸び率の期待値が、前の月の4.6%から1.3%低下して3.3%と大幅に低下しました。
また、3年先のインフレ期待が2.7%と2年3ヶ月ぶりの低水準となったこともあり、家計収入の伸びの鈍化と相まって、1月米CPIもインフレ減速が確認されるのではないかとの思惑が働いたようです。
S&P500セクター別では、ENERGYが0.61%安と唯一下落した一方で、TECHNOLOGYが1.77%高、CONSUMER CYCLICALが1.46%高、CONSUMER DEFENSIVEが1.17%高となるなど10セクターが上昇しました。
本日の東京株式市場は、好調な米国株式市場やドル高円安に進んだ外国為替市場を好感し、戻りを試す展開となりそうです。
ただ、決算発表が進むにつれて日経平均株価の加重平均EPSが低下傾向を示しているために、期待(PER)先行の上昇とならざるをえず、今のところ上昇の余地は限られそうです。
決算発表も峠を越え、決算内容を踏まえた実需の買いが入ってくることに期待したいところです。
日本経済としては、家計収入が漸増しながらマイルドなインフレが進行していくことが理想的ですが、トレンドとしてそうした流れができるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
もし、そういう流れができつつあるのであれば、インフレスパイラルを通して株式市場にもプラスに作用するのではないかと期待しています。