おはようございます。

 

昨晩の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇しました。

 

NYダウは0.56%高の33,704.10と反発、NASDAQは1.01%高の10,742.63と3日続伸、S&P500は0.70%高の3,919.25と反発しました。

 

米国債10年物利回りは、3.615%と8bp上昇しました。米国債2年物利回りは、4.247%と3bp上昇しました。

 

ドル円は、1ドル132.187円とドル高円安基調で推移しています。

 

WTI原油先物は、1バレル74.71ドルと上昇しました。

 

SOX指数は、1.29%高の2,721.29と3日続伸しました。

 

大証ナイトの日経平均先物は26,260 △100、CME日経平均先物は26,250 △55となっています。

 

昨晩の米国株式市場は、スウェーデンで開かれたフォーラムでのパウエルFRB議長の講演内容や、12月米CPIの発表を12日に控えていることを材料に買戻しの動きが強まり、主要3指数がそろって上昇しました。

 

ストックホルムで開かれたスウェーデン中銀主催のフォーラムで、パウエルFRB議長が高インフレ時に物価安定を回復するために、短期的には経済を減速させるような金利の引き上げを伴う「人気のない(not popular)」措置を講じる必要性について言及しました。

 

ただ、気候変動に対するFRBの立場に対しては言及したものの、金融政策運営に対しては具体的な(タカ派)発言がなかったことで、買い安心感を誘った面があったようです。

 

しかし、米長短期金利は上昇しており、本来であれば高PERのハイテク銘柄や景気敏感銘柄を中心に売られる展開となっていてもおかしくはなかったわけですが、12月米雇用統計で平均時給の伸びが減速していたことで12月米CPIも前年同月比で減速していれば、米金融当局が金利引き上げを急ぐ根拠がなくなるのではないかとの見方を誘ったようです。

 

S&P500セクター別では、COMMUNICATION SERVICESが1.29%高、CONSUMER CYCLICALが1.26%高、BASIC MATERIALSが1.02%高となるなど10セクターが上昇した一方で、唯一CONSUMER DEFENSIVEが0.16%安となっています。

 

本日の東京株式市場は、米国株式市場で主要3指数がそろって上昇して還ってきたことを受け、買い先行の寄り付きとなりそうです。

 

昨日のブログにも書いたように、12月最終週の東証プライム市場において海外投資家が4週ぶりに買い越しに転じていることもあり(全市場ベースでは5週ぶり)、米国株式市場同様に東京株式市場でも海外勢の投資スタンスの変化で今後戻りを試す展開となることが期待できそうです(12月米CPIの内容とそれを受けた米国株式市場の反応次第ではありますが)。

 

また、昨年末からの流れで言えば、ざっくり【金利敏感業種↑ → 川上業種↑】で来ているように見受けられるので、本日はドル安円高も一服していることもあり、相対的にアンダーパフォームしている川下業種のパフォーマンスに期待したいところです。