おはようございます。

 

昨晩の米国株式市場は、主要3指数がそろって下落しました。

 

NYダウは0.02%安の34,160.78と3日続落、NASDAQは1.40%安の13,352.78と反落、S&P500は0.54%安の4,326.51と3日続落しました。

 

米国債10年物利回りは、1.803%と7bp低下しました。米国債2年物利回りは、1.190%と4bp上昇しました。

 

ドル円は、1ドル115.325円とドル高円安傾向となっています。

 

WTI原油先物は、1バレル87.28ドルと高値圏で推移しています。

 

SOX指数は、4.78%安の3,243.99と反落しました。

 

大証ナイトの日経平均先物は26,550 △330、CME日経平均先物は26,605 ▼315となっています。

 

昨晩の米国株式市場は、前の晩に閉会したFOMCやパウエル議長の記者会見の内容を巡って今後の金融政策の行方に対する様々な見方から、値動きの荒い展開が継続し、主要3指数は午前中は大きく上昇していたものの、午後は概ね弱い動きとなりました。

 

米長期金利は低下したものの、早期の利上げ観測から米短期金利が上昇傾向となっていることでイールドカーブのフラット化が進みFINANCIALセクターが軟調だったほか、決算内容が嫌気されたインテル(INTC)などSEMICONDUCTORSセクターは調整色の強い動きとなりました。

 

一方で、ディフェンシブセクターとされるHEALTHCARE、CONSUMER DEFENSIVE、UTILITIESセクターとエネルギー価格の上昇の恩恵を受けるENERGYセクターは堅調な展開となっています。

 

FRBの今後の金融政策の工程表が具体性に欠けるものであったため、前の晩の米国株式市場の下落傾向を引き継ぎ、昨日の東京株式市場がヘッジ売りのターゲットにされた可能性が高いため、昨晩の米国株式市場が比較的落ち着いた動きとなったことから、本日の東京株式市場はショートカバーを巻き込み大きく上昇して寄り付きそうです。

 

一旦上昇した後の値動きの大部分は需給要因に左右されるものと思われますが、ドル円が大きく動いていることから、これを輸入品の値上がりからくるコストプッシュインフレの悪材料ととらえるか、あるいは輸出企業の収益改善の好材料ととらえるか、で真逆の展開となることが想定されるので、予断の許さない展開が続きそうです。

 

いずれにせよ、米短期金利は上昇トレンド、為替はドル高円安トレンドに入った可能性が高いので、後は米長期金利と株式市場が落ち着きさえすれば、バリュエーションの評価に次の目線が移る可能性が高く、各企業の収益の実態に即した値動きに回帰するのではないかと考えています(今はどんな性能のいい自動車でも大嵐の中で立ち往生するような感じだと思います)。