おはようございます。
昨晩の米国株式市場は、主要3指数がまちまちの展開となりました。
NYダウは0.38%安の34,168.09と続落、NASDAQは0.02%高の13,542.12と反発、S&P500は0.15%安の4,349.93と続落しました。
米国債10年物利回りは、1.873%と10bp上昇しました。米国債2年物利回りは、1.156%と13bp上昇しました。
ドル円は、1ドル114.670円と米長短金利の上昇によりドル高円安傾向となっています。
WTI原油先物は、1バレル87.22ドルと高値圏で推移しています。
SOX指数は、1.68%高の3,407.00と反発しました。
大証ナイトの日経平均先物は26,930 ▼80、CME日経平均先物は26,945 ▼185となっています。
昨晩の米国株式市場は、主要3指数がFOMC閉会前後にその日の高値を付けるなど堅調に推移していましたが、パウエルFRB議長の記者会見をきっかけに米長短金利が上昇すると、下げ足を強める値動きの荒い展開となりました。
NQNが報じるところによると、「FOMCの声明では「2%を優に超える物価と力強い労働市場を踏まえ、委員会は政策金利の誘導目標の引き上げがまもなく適切になると予想する」と次回3月の会合での利上げ開始を示唆した。併せて「バランスシートの規模縮小に関する方針」を公表し、利上げ開始後に資産圧縮を実施する方針を示した。」とあります。
FOMC閉会前後に上昇を始めた米長短金利が、パウエルFRB議長の記者会見の内容が明らかになるにつれ、市場が「タカ派的」との判断を下し、米長短金利の急上昇、主要3指数の急落という展開となったようです。
しかし、取引終盤にかけ落ち着きを取り戻した米国株式市場では、主要3指数が前日比ほぼ変わらずの水準まで戻して引けており、無難にFOMCを通過したと考えています。
本日の東京株式市場は、FOMCという大きなイベントを無難に通過したことや、急上昇したとはいえ許容範囲である米長短金利の動向、そして日米金利差からくるドル円のドル高円安傾向を、どう消化していくかが焦点となりそうです。
また、ウクライナ情勢をめぐる思惑から、2014年10月以来およそ7年3ヶ月ぶりの高値水準となっているWTI原油先物相場も、原材料価格の高騰につながることで企業業績を圧迫するとの見方から、インフレ懸念と相まって市場に影響を与えそうです。
米国株式市場では、好決算を発表したマイクロソフト(MSFT)を筆頭としたTECHNOLOGYセクター、米長短金利の上昇が収益機会につながるFINANCIALセクターが比較的堅調ですので、東京株式市場においても、情報技術関連銘柄、半導体関連銘柄、金利敏感銘柄などが物色の対象となりそうです。