おはようございます。

 

昨晩の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇しました。

 

NYダウは0.29%高の34,364.50と7日ぶりに反発、NASDAQは0.63%高の13,855.13と5日ぶりに反発、S&P500は0.49%高の4,410.13と5日ぶりに反発しました。

 

米国債10年物利回りは、1.776%とほぼ変わらずでした。米国債2年物利回りは、0.971%と4bp低下しました。

 

ドル円は、1ドル113.960円とドル高円安基調で推移しています。

 

WTI原油先物は、1バレル84.11ドルと高値圏で推移しています。

 

SOX指数は、1.31%高の3,479.95と5日ぶりに反発しました。

 

大証ナイトの日経平均先物は27,280 ▼300、CME日経平均先物は27,355 △130となっています。

 

昨晩の米国株式市場は、昨年秋から続いているウクライナを巡る欧米諸国とロシアの地政学的リスクの急速な高まりを受け、NYダウが一時1,100ドル超えの下落幅となったものの、午後は取引終盤にかけて徐々に買い戻しが入り、主要3指数ともに小幅高の水準で引けました。

 

ロシアからすれば、ウクライナがNATOに加盟すれば喉元にナイフを突きつけられるようなもので、政治的にも軍事的にも阻止しなければならないため、けん制する意味でベラルーシやウクライナ国境付近に軍隊を終結させ軍事的圧力をかけているので、ウクライナがNATO加盟さえ見送ればクリミア併合のようにはならないのではないかと思います。

 

ロシアがウクライナに侵攻すれば、欧米諸国から経済制裁を受けるうえ、さらに併合したりでもすれば内戦の火種や年金問題を抱え込むことになり、政治的にも経済的にもメリットがないからです。

 

したがって、米国株式市場からすればFOMCを前にセリングクライマックスとなるきっかけとなったにすぎないのかもしれません。

 

本日の東京株式市場は、引き続きウクライナ情勢やFRBの金融政策変更に対する思惑で、米国株式市場同様にボラティティの高い動きとなる懸念がありますが、昨日同様にFOMCを前にポジション調整の売買が主体だと思われるため、昨日と同水準の着地となるのではないかと考えています。

 

米国株式市場同様、ディフェンシブ銘柄からシクリカル銘柄や半導体関連銘柄に資金シフトが徐々に起こるのではないかと思いますが、米株価指数先物やウクライナ情勢次第では再び下値模索の展開やディフェンシブセクター優位の展開になることも視野に入れておいた方がいいとも考えています。