おはようございます。

 

昨晩の米国株式市場は、主要3指数がそろって下落しました。

 

NYダウは0.96%安の35,028.65と4日続落、NASDAQは1.15%安の14,340.25と続落、S&P500は0.97%安の4,543.76と続落しました。

 

米国債10年物利回りは、1.854%と2bp低下しました。米国債2年物利回りは、1.051%と1bp上昇しました。

 

ドル円は、1ドル114.333円とドル安円高基調で推移しています。

 

WTI原油先物は、1バレル85.02ドルと高値圏で推移しています。

 

SOX指数は、3.09%安の3,612.19と続落しました。

 

大証ナイトの日経平均先物は27,467 △60、昨晩のCME日経平均先物は27,545 ▼460となっています。

 

昨晩の米国株式市場は、インフレ観測が高まっていることによる景気腰折れ懸念が改めて意識され、高PER銘柄を中心に下げ止まりの兆候が見られず、主要3指数がそろって続落しました。

 

SOX指数が大幅に続落していることからも分かるように、エヌビディア(NVDA)やマイクロン・テクノロジー(MU)などの半導体関連銘柄や、テスラ(TSLA)、ジェネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター(F)などの自動車関連銘柄が大きく下落した半面、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)などの情報通信関銘柄やプロクター&ギャンブル(PG)、コカ・コーラ(KO)などの一般消費財銘柄は上昇しました。

 

現在、1月25日(Tue.)、26日(Wed.)に開催されるFOMCを前にブラックアウト期間でFRB高官からの発言が禁じられているため、先週発表された昨年12月の米小売売上高が前月比で減少しクリスマス商戦が振るわなかったことから、インフレによる負の面ばかりを見て景気が腰折れするのではないかとの思惑が先行し、リセッション入りに対する懸念で米国株式市場が調整局面を迎えています。

 

しかし、日本とは違い労働市場がタイトで賃金単価も上昇傾向を示していることから、スタグフレーションにはならず、FRBも市場と対話しながら金融政策を柔軟に変えていくのではないかと思われるために遅くとも来週のFOMC通過後には、一旦下げ止まる(米長短金利は上げ止まる)のではないかと考えています。

 

本日の東京株式市場は、昨日米国株式市場に先行して大幅に下落していたことから、一旦は買い戻しの動きで反発して寄り付きそうです。

 

自律反発の動きも期待されますし、日本の金融政策は未だに金融緩和路線継続ですので株式市場にとってはネガティブな要素が見当たらないのですが、日本の株式売買高の大半を占める海外投資家の売買動向で左右されますので、米国株式市場同様に下値模索の展開を意識しておくに越したことはないと考えています。