【スピルバーグの少年時代】映画「フェイブルマンズ」観てきました。
Watched “The Fabelmans”
スティーブン・スピルバーグ監督の少年時代を描く映画です。
なぜ今までこれを作らなかったのか。
スピルバーグさんは関係者が亡くなるまで待っていたといいます。
自身の母親の不倫を描いているからです。
▪️
ところで今日は今年のアカデミー賞最多ノミネート映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」も観なきゃいけなくて、
両作とも作品賞ノミネート作品かつ、2時間半の映画なのです。。
公開日の本日、仕事終わりに5時間耐久はアラフィフには体力的にこたえます。。
負けないぞェ!(鈴木蘭々)
↑↑
鑑賞前
鑑賞後
↓↓
▪️
直前にみたエブエブが期待外れだったせいで、
今度は面白いものみせてくれよ、スピルバーグさんよぉ、と酒癖悪く絡むように本作に臨んだところ、、
面白かった!!
スピルバーグ少年が映画にのめりこんだきっかけ。
両親の遺伝子。
これはまさにスピルバーグ版「まんが道」!(←ピンとこないたとえ)
【追記】改めて思うに、文化系の男の子がスクールカーストをなんとかやり過ごす面があって、スピルバーグ版「桐島、部活やめるってよ」が近いですね。
90点
▪️
おはなしは、、
1950年代のアメリカ。まだ6歳くらいのスピルバーグ少年は、両親に連れられて映画館へ。
そこで「地上最大のショウ」を鑑賞します。
作品内で描かれる列車の衝突シーンがトラウマてきになってしまったスピルバーグ少年は、
それを自ら癒すべく、列車の模型で衝突を再現しそれを映像に撮り始めます。
箱庭療法と同様、メタ的に俯瞰でながめることで傷を癒すのです。
これがスピルバーグ少年の映画制作の始まり。
スピルバーグ少年の両親はとても変わっていて、
母親はピアニストでダンサーで歌手のアーティスト。
父親はGEやIBMで働くプログラマー。
映画の芸術性の探求と、映画撮影の新技術にも熱心に関心を示す、のちの巨匠を生み出すにふさしい血筋なのでした。。
本作は生真面目な父と、アーティストすぎて自由奔放な母に焦点が絞られます。
というおはなし。。
▪️
これはもう、、どんな映画もそうなんだけど、、
「事実は小説よりも奇なり」よろしく、
人のパーソナルな事、実際に起こった事って、創作よりも無茶苦茶面白い!
スピルバーグ家の変わった両親、
ユダヤ人差別で苦しむ高校時代、
母親の不倫、
初めてのガールフレンド、
あなたの人生をシェアしてくれてありがとう、と言いたい。
▪️
そのほか雑感は、、
*デヴィッド・リンチ監督登場
*ラストの地平線をあわてて下げるシーンにくすり
*ミシェル・ウィリアムズが本当にキュートで魅惑的。ある種ファムファタールものともいえるのかも。
*ポール・ダノは困った顔で佇んでるだけで不穏。
▪️
エブエブが全く合わなかったので、僕はこれがアカデミー賞作品賞獲ると思います!
皆、俺に賭けてくれ!笑
このページ終わりです