子供の頃、


あるいは


工事現場に配属された頃、


河にいくことがよくありました。



河川敷には、石ころがいっぱいありますが


よーく見ると


同じ形・重さの石を探そうと思っても


まず見つからないことがよくありました。



最近、私たちの人生もこの河を流れている


石ころのような気がしています。



同じ地層なり年代なりの山奥の


上流を起点にして、


時にゆっくりとした河の流れにのって、


あるいは台風時の出水時の流れに


思いがけず流されて流されて


たどりつく。


そんな石ころの歩む道と


我々人間の人生がすごく


似ているな~とそう思ってしまうのです。



途中で、他の石に衝突して削られ


時には魚の住処や昆虫の隠れ家としての


役割を果たしたり、


そして最後には


海へたどりつくものもあれば、


一生その拠点を


ある河川敷で過ごす石もあり。



まさしく、人の歩み、そのものだと


私は石ころを見てはそう思います。



海へたどりつくことを目指しながら、


それより大事な何かに気付き、


それを敢えてやめて河川敷で


子供に水面とびに活用される人生を


歩む平べったい石ころの人生も


なかなか情緒深いよい生き方だな、


そう思います。


By たか