今日、ニュースをみて


NEW YORK TIMESに


元ライブドア取締役の堀江さんの


記事が掲載されていると知り、


原文をネットで読みました。



日本の報道で気になるのは、


堀江さんは単に自分が「はめられた」


と虚勢を張っているだけのような印象を


与えるのですが、実際の英語の記事を読むと


日興コーディアル証券や


セキスイハウス(※誤りでした、すいませんm(_ _ )m)


ミサワホームでも


同じような商法違反や会計規則違反を


行っていたが、


その責任の有無を問う社会の声や


刑事裁判の手法が自分のケースや


IT企業との扱いが全然違うなど、


堀江さんらしい論法での記事の


部分が欠けているな、と感じました。


結果として、そんないいまがい的な


報道の姿勢が


TVでしか情報を取らない多くの国民に


また誤解を与えるな、


そう感じました。



記事を読んで、一番がっくりきたのは


堀江さんが


「自分の存在を一番疎んじたのは、


40、50歳の中間管理職であり、


彼らは自分たちが何十年もかけて企業に


居座り築き上げた既得権を失うことを


恐れていた・・・・」


という記事の部分と


「自分は、考えないことをよしとする


 エリート官僚、あるいはおじさん倶楽部に


 言い換えれば、日本の古き体制に


 狙い撃ちされた・・・・」


という部分でしょうか。



前者については、私は中間管理職ではないのですが、


企業に一生を尽くして今の辛酸をなめている40、50歳の


一部の人が果たせなかった野望、


つまり、家系や人脈に頼らず


己の力と才能、そしてその成果としての財力で


古きこの日本の体制を破壊して


もう一度日本を根底から復興すべき、という


野望を堀江さんにエールを込めて


応援していた方々に対して


悲しい思いをさせる記事であると


正直感じました。



後者については、堀江さんのような


立場に立てば、それは確かにそんないやらしい


世界も存在するのも、世間のみんなも知っては


いるけれども、それをどんな手法で


あっと言わせるような演出で


古い体制を、おじさん倶楽部を


打ち負かすか、を期待していた人々に


やはりその頂は、頂なりに醜い世界なのか、を


あらためてホリエモンの嘆きと共に


疑似体験したような感覚を覚えました。



IT企業家が、


今までの製造業とも


コンサル業とも異なり、


少ない設備投資と人件費で


やりよう次第で、


アイディアやビジョン次第で


日本に名だたる名企業や大企業と


一瞬で肩を並べる可能性を


示したという点で、


そのホリエンモンの功績は


ある程度認めてもよいかと


思います。


一方、


着実に実績を上げて、地道に


コツコツ社内の仕組みを強化して


社外へいろいろなコンテンツを


発信する仕掛けを行う


サイバーエージェントの藤田社長のような


企業家の「型」もまた賞賛に値すると


私は思います。



どちらがよいとか悪いとかいう次元ではなく、


社内の仕組みの強化と


社外へのビジネス展開などの仕掛けの


バランスについては、


企業における実際の事象を分析して


真摯に取り入れるべきものを


参考にする姿勢が重要だと


感じた「ホリエモン」の


最後の「遠吠え」を


さみしく受け取りました。


By たか