明けましておめでとうございます。


年末年始にかかわらず行事ごとが続く生活をしておりますと、節目をなかなか実感できませんが、やはり「一年の計は元旦にあり」、除夜の鐘の音を聴く時だけは身が引き締まる思いで旧年をしっかり振り返りながら反省し、新年のビジョンを描いております。


選挙により皆様から与えられた四年間という任期も残すところ一年余り。全ての議会議員は血税を戴きながら仕事をさせていただいております。その責任と意味合いを強く再認識、自覚しながら、現在世代から将来世代にいたるまで「やっぱ久留米が良かよ」と感じていただける街づくりにより一層尽力し、足跡を残して行きたいと決意を新たにしております。


真夏の選挙で政権交代は起こりました。久留米市にとって今度は真冬の選挙で新しい舵取り役が決まります。どのような結果であろうとも、政治というものはあまねく市民の皆様の幸せのためにあります。その立ち位置を忘れることなく精進してまいります。


皆様にとりまして素晴らしい一年になります様、心より祈念申し上げます。



山村たいじ












久留米市議会議員山村太二

筑後川です。地元校区の方々と屋形船を借りて久留米閘門(舟通し)体験ツアーを開催しました。雨が落ちてこなかったことは幸運でしたが、船首に立つと風の冷たさが風邪が治りきってない身に染みました。


この久留米閘門も亡父が十数年前より設置を渇望し続け、平成19年に完成したものです。大きな目的は緊急大災害等で道路が寸断されたときに水路を活用するというものですが、これにより久留米市行政区域に面する筑後川の大部分を観光船で航行することが出来る様になりました。


来月は「久留米に遊覧船を浮かべたい」と訴え続けた父の三回忌。完成を見る前に亡くなりましたが、三回忌にあわせ、永くお支え戴いた地元の方と思い出話などしながら父の見たかった風景を楽しんでまいりました。


久留米の観光について。過日、テレビ東京の「出没!アド街ック天国」という番組で当地の様々な観光素材が紹介されましたが、1位はこの筑後川でした。皆様はどうお感じになりましたでしょうか?「当然1位」なのか「他にないの?」なのか、当時、話題になってました。


新幹線開通にあわせ久留米市はもっと観光に力を入れるべきだという意見をよく耳にします。私もその通りだと思います。前にも書きましたが久留米市には実に多くの観光素材が存在します。どれも素晴らしく、誇らしいものばかりです。しかしながら、他県、他地方に居住している方が果たして、休日に新幹線を使って現在の久留米市に観光旅行目的で来るかどうか。自分に置き換えたら若干首をひねらざるを得ません。


オードブルやサイドディッシュは充実してますが、「メインディッシュ」が無いような気がします。観光を事業として考えるとき、内弁慶になってしまうと壁に阻まれ思考停止になってしまうおそれがあります。


近代の人工建造物を除けば、観光名所と呼ばれるものは歴史に育まれます。生活に密着した、あるいは宗教的な要素が内包され、その地域の方が何世代にもわたり必要としてきたものが現在の観光素材として成立しております。そう考えると前述の筑後川が1位というのも致し方ないのかと思ってしまいます。


母なる大河筑後川に抱かれ、もともと生活のうえで絶対的に必要な水に恵まれ、地形的にも自然に恵まれた久留米市ですが、近現代においても農業都市から軍事都市、そして好景気を背景にした商工業都市へと変遷する中で、観光を産業として必要としてこなかった歴史も認識しなくてはなりません。


さりながらこのような時勢です。交流人口拡大のためにも久留米にもっとも相応しい観光スタイルを模索し続け、より早く答えを見つけなければなりません。




山村たいじ




市長不在という状況で2回目の定例議会が開かれています。最終的な政治判断を求めるべき相手がいないというのもいかがなものか。空転させるわけにも行かず、明日が私の一般質問です。午後1時からの予定。くーみんテレビとインターネットでライブ中継されます。前回質問に立った6月議会では怪我に見舞われ鎮痛剤を打っての登壇、今回はしっかり風邪を引いてフラフラです。やっぱり厄年のせいでしょうか?


以下、質問要旨です。詳細は後日ご報告いたします。


1.人口減少対策について

2.不妊治療対策について

3.国内クレジット制度(国内排出削減量認証制度)について

4.生ごみ処理・生ごみコンポストについて



山村たいじ







久留米市議会議員山村太二


寒蘭。東洋蘭とも呼ばれております。古典園芸種として江戸時代より愛好され、現在まで脈々と花卉園芸の歴史が続いております。華やかな西洋蘭とは趣が違い、こじんまりとした花の美しさと同様に葉の色艶も鑑賞のポイントにされております。


私は西洋蘭にはバブリーな派手さを感じてしまい、美しいとは承知しておりますが、あまり馴染みを感じられません。(愛好者の方ゴメンナサイ)寒蘭はツバキにも通じる日本の美意識「侘び寂び」を情緒的に感じられる希少なものだと思います。


私、筑久紫古典園芸協会という寒蘭愛好グループの会長職を拝命しております。年に二回、九州各地から愛好者の方々が自慢の作品を持ち寄り、展示会を開催しております。先日も秋の展示会が開かれました。



久留米市議会議員山村太二


今回の会長賞です。 ↓




久留米市議会議員山村太二


西日本新聞社賞 2点 ↓



久留米市議会議員山村太二


久留米市議会議員山村太二


久留米商工会議所賞 ↓



久留米市議会議員山村太二


今後とも普及に努めてまいります。



山村たいじ


久留米市議会議員山村太二

撮影が下手で申し訳ありません。この秋から久留米競輪で新しく始めたファンサービスのひとつです。市営競輪開催時に開設しております。引退された元選手による解説は、違う切り口でとても興味深く、さすがに命を張ってこられたリアルな世界が垣間見られます。

久留米市議会議員山村太二


よく見ると某有名プロレスラーにそっくりな「つーさん」こと、今年引退された楢原さん。優しい口調ながら、戦う選手の心理を巧みに解説されています。


現役選手の競争用自転車も展示されておりてます。一台100万円ほどするそうです・・・。ぜひ足をお運びください。



福岡競輪選手会ブログ

http://keirinfukuoka.jugem.jp/



山村たいじ

調べました。先日書いた記事はやはり間違っておりましたが、事実もまた非常に興味深いものでした。


まずは野外ステージ。時代的には昭和17年に竣工しておりますので、ドイツ兵が引き上げた後に建設されてます。直径22メートルの円形野外講堂で、500人を収容する規模です。鉄筋を使用せず、セメントレンガを積み上げ、モルタル仕上げをしています。壁には2箇所の黒板が設置され、ステージ中央に演台の痕跡が見られます。ステージ背後には楽屋もあったそうです。


ベンチはステージを扇の要にして3列に配置され周囲には通路が廻っています。ベンチ平面は曲面をなし脚部もアーチ型をしています。ステージ、背面の壁の球面、ベンチの全体配置や脚部のアーチなどに見られる「円」を基本とした設計理念は特徴的で、昭和初期のこのような建造物は類例がなく極めて貴重なものだそうです。


ドイツ兵俘虜。大正3年(1914)の日独戦争で捕虜になったドイツ兵は、全国各地に収容され久留米市には約1300人が5年3ヶ月間収容生活を送っております。競輪場敷地内ではなく久留米市全体に点在していたそうです。様々な歴史の事実が記録されております。非常に長くなりますのでまたまた割愛いたしますが、ベートーヴェンの「第九」は実際にドイツ兵により久留米で演奏されておりました。


大正7年(1918)12月3日、捕虜43名が久留米高等女学校を訪問、女生徒の薙刀術を参観した後、同校講堂で音楽演奏(ベートーヴェン交響曲第9番第2,3楽章ほか)を行う、と記されております。この2ヶ月前に徳島に収容されたドイツ兵が「第九」を演奏したと記録がありますので、一応有史上は日本初ではく2番目ということでした。


ドイツ兵と野外ステージは繋がりませんでしたが、後5年で収容から100年を迎えます。帰国せずにそのまま日本に永住し、久留米の企業で定年まで働いた捕虜もいたそうです。有名な菓子メーカー「モロゾフ」や「ユーハイム」もこのときの残留ドイツ兵が興したものとのこと。


紙ベースの資料は多数ありましたが、このご時勢やはりネットで閲覧できるようにしてほしいものです。併せて、このような歴史的建造物を使用した記念イベント開催を持ちかけてみたいと思っております。


戦国時代あたりの歴史ブームが起こっているようですが、ふるさとの近現代の歴史も非常に興味深く、今の政治行政に活かしたい、駆り立てられるものがありました。


競輪場周辺には他にも様々な見所があります。ぜひ一度訪れてみてください。



山村たいじ


久留米市議会議員山村太二

こんな野外ステージ(劇場?)が久留米にあることをご存知ですか?


競輪場の西側、鬱蒼とした林の中に突然現れます。これについては今調査中ですが、相当古いもののように思われます。もともと競輪場周辺は旧陸軍が所有していたということもあり、おそらくそれに関連するものだろうとは推察しておりますが、詳しい方がいらっしゃったらぜひご教示ください。


そのすぐ近くには



久留米市議会議員山村太二

第一次大戦時のドイツ兵の俘虜慰霊碑が建立されております。現在の競輪場敷地内に約1300人のドイツ兵が収容されていたそうです。すぐ想像しがちな悲惨な収容所ではなく、詳細は割愛いたしますが、周辺住民とも友好的に交流し、音楽会やスポーツ大会等も開催されていたと記されています。


この二つの存在は認識していましたが、先日ここを散歩しながら、ふと「寒くなってきたなー」、「もうすぐ大晦日の第九の時期だなー」、「ドイツ人」、「音楽会」、「野外ステージ」??・・・もしかして!!!


時代考証も全くしておりませんので、あくまで妄想に近いかもしれませんが、この地に収容されていたドイツ人がこのステージで「第九」を歌っていたとしたら・・・と歴史のドラマに勝手に思いを馳せてみました。


陽が落ちたら若干気味が悪いほど整備されておりませんが、自然がそのままに保存(放置?)されており、なかなか趣のある散歩コースになっております。本当にこの地で第九が歌われていたとしたらおそらく日本初なのではないかと思います。事実だったら面白いイベントが出来るかも?



山村たいじ



中心商店街について。行政の活性化への取り組みがある一方、当然各商店街組合の方々も積極的に対策を講じられております。それぞれの内容にはここでは触れませんが、皆様のご尽力には頭が下がります。地域商店街が物量で勝る大店舗にどうアイディアで立ち向かってゆくのか、答えが急がれます。



行政が行っている対処策は、軌道修正が必要な時期にきていると感じております。事前事後の事業検証が十分でないままに小手先の施策をチョロチョロと小出しにしているようなイメージでなりません。前の記事で書いたようにもっと明確なコンセプトとテーマを打ち出してゆく必要があると思います。そこに住まう人、集まる人の長期的にみた価値観を捉え、それを触発出来得るテーマ、「水と緑の人間都市」を大きく標榜している久留米市だからこそまさに水、緑、環境、エコ、医療、教育、このようなワードがキチンと見えるまちづくりに取り組むべきです。



前回、冒頭に記した「緑と小川のせせらぎ」とは簡潔に説明するなら、商店街にふたをしているアーケードの屋根を取っ払って太陽の光を射し込ませ、小さな小川を流し、花と緑で植栽してみたらどうだろうかというものです。要は商店街の公園化です。西鉄駅前から六つ門まで続く新たなセントラルパークになります。その公園の両側に商店が並んでいるというイメージです。あくまで私案であり構想の一つです。故に突拍子もないことを書きます。



アーケード自体は商店街組合の所有物ですが中心商店街の通り、これは市道であり市民の皆様の財産です。この真ん中に子供が足をつけて遊べるくらいの小魚でも泳ぐ小さな川を流して、その両側を花と緑で本格的に植栽します。芝生やウッドデッキで下を敷き詰めて、ビオトープのようなものをつくり子供は環境や循環というものも学べます。多くの休憩所やフリースペースを作れば高齢者の方もゆっくり買い物ができます。オープンカフェや屋台の設置も可能でしょう。可能性は広がります。屋根を取り外すことによって建物の2階、3階の資産価値も上がるかもしれません。何より市道を使いますので新たな土地の取得も不要です。



価格や品揃えでの大規模店舗との競争は厳しいと思われます。雨と雪の日の買い物は若干不便かもしれませんけれども、晴れた日には、全国どこの商店街よりも気持ちよく買い物ができる、そのような価値観のシフトも必要なのではないでしょうか。



山村たいじ

久留米の真ん中には、緑と小川のせせらぎとジェットコースター。一見意味が分からないと思いますけど、これが今のところ私が描くまちなか再生、中心市街地活性化のキーワードです。



全国的に中心市街地の衰退は顕著です。久留米市も例にもれず中心部は年々活気を失っております。私たち議員も先進地視察ということで全国の中心市街地活性化に取り組んでいる自治体を見に行くこともありますが、成功例と呼べるものは見当たりません。



現在、久留米市が目に見える形で行っている施策は、空き店舗対策として指定地域内に新規出店する方への店舗改装費補助や、六角堂などを利用したイベント開催等ですが、街全体のコンセプトやテーマが定まらない中での改装費補助は出店閉店の回転率が上がるだけで砂漠に水撒き状態、イベント開催はカンフル剤的な効果はあってもいつまで目新しいものをやり続けられるか見通しがききません。



私はお役所にありがちな前例踏襲、慣例主義、横並び主義というフィルターは外して、どうせ成功例が無いのだったら全く違う視点から考えなければならないと思っております。



少子高齢化、人口減少というものは避けられません。ということはそのような要素もマーケットとして、戦略的に分析しなくてはならないと思います。補助金を使って空き店舗を埋めることが、中心市街地活性化であり、政治の仕事であるとはとても思えません。その補助金も市民の皆様からお預かりしている大事な血税なんです。周辺部より高い固定資産税収入を望み、本当のクラスター型のまちづくりを模索するのであれば、中心市街地に限らず、人々がそのエリアに永住したくなるようなコンセプトづくりをもっとしっかりと行うべきだと思っております。



街なかにおいて高額の固定資産税、あるいは家賃を支払うのであれば、行政からそれなりの付加価値の提供というものが必要になってまいります。しかし現状は、土地の値段は高いのに治安は悪い、日常の買い物にも不便がある、全体的も何となく薄暗いというようイメージが定着しつつあります。そこに住まう価値を感じられないのであれば、活性化計画というものがうまくいくようには思えません。



例え話ですが、不況と言われる中、なぜ今ハイブリッドカーがこれだけ売れているのか、また、予約が殺到しているのか考えてみますと、燃費、つまりガソリンの価格差によるランニングコストの削減だけでは、イニシャルコストとの辻褄が合わなくなってきます。


あくまで私見ですが、販売好調のトヨタプリウスは、車体、排気量、スペック等比較すると、明らかにベースとなっている既存の車種が出てまいります。商品名ですので細かいところまで言えませんが、その車種も素晴らしい車です。それとの価格差が約7~80万円、10年乗ると仮定した場合、ガソリン使用価格差を計算していくと、1年で約1万8000キロ走ってトントンになる計算になります。となると、経済的と言われてもちょっとどうだろうかということになってきます。



それでも買いかえるなら、若干高い買い物でも少しでも燃費がいい車に、となってきているのは我々の中に、「多少なりとも地球環境に寄与できるなら」という新しい価値観が大きくなってきているからだと思います。これは、エコ家電についても同様だと思われますが、この価値観がこれからの消費マインドとなり、これを刺激して長く続くであろうトレンドとなりつつあるわけです。


まちづくりにおいても、この価値観を巧みに利活用しながら、政策を落とし込んでいくことができないだろうかと思っております。それができないと、いつまでたっても役所のやることは後手後手ということになってしまうでしょう。
 


久留米の街なかにおいては少子高齢化、つまり教育と高度医療(久留米大医学部、聖マリア、古賀病院等々)、そして環境、エコ、今ある素材を有効活用しながらこのようなキーワードが見える、つまりこの価値感が充足されるエリア構成、こういったものをつくり上げていくことが、まちづくりにおいて大きなポイント、重要なものになってくると考えます。



そこで、間もなく開通する九州新幹線、この新幹線効果活用にもつながるかもしれない街なか再生の一つのツールが全国の遊園地で走り回っている「ジェットコースター」なんです。ここで紹介するものは正式には「エコライド」と呼ばれております。



ジェットコースターがなぜ走るのか考えられたことありますでしょうか。これは単純に、高所から低所に物を落とす、つまり位置エネルギーのみで走っております。つまり車両自体には動力が無いのです。この仕組みを公共交通に利用しようと、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託を受け、東京大学と三菱総合研究所等いくつかの民間企業により、産学連携で研究開発されています。見た目は、モノレールのようなイメージです。10mの高低差で約500m進みます。時速2~30キロです。乗務員なしで走行します。エコという観点から見たら、まさに究極の移動手段です。現在の研究によりますとイニシャルコストが1キロ当たり約20億円、これはモノレールの約6分の1、LRTの30億円よりも、さらに安い金額でつくることができます。



今現在、2012年に実用化(国交省のお墨付き)できるだろうという目処で開発されておりますが、まさに新幹線が開通する時期あたりになっております。JRから西鉄久留米駅前まで、久留米市が策定している中心市街地の中で人々を回遊させる為にも、僕は大きな目玉になるような気がします。もちろんこの事業は久留米市のみでやることではありません。 国、県、市、そしてJR、西鉄等で共同事業体が構築できれば現実性も高まってまいります。


先日、西鉄の政策担当者と会いまして、こういった話をちらっとしましたら、非常に面白いという反応がありました。5キロから10キロが運行距離の理想とされております。池町川の上を西鉄久留米駅前からJRまで行って往復してくると、約6キロ。池町川の上だと土地取得費用も必要ありません。乗降駅を西鉄、JR前、文化街、そして六ツ門辺りにつくって、六ツ門からは聖マリアまで、JRから医学部まで別路線を引けば、まさに高度医療と環境にとことん配慮した面白いものが出来上がってくると思います。



今月上旬に千葉市にある東京大学の研究所に実物を見に行ってまいりました。当該分野の日本の権威である須田教授より直接ご説明いただきながら勉強させていただきました。新政権の掲げるCO2削減目標値は非常に高いものに設定されております。新たな価値観での街づくりへの取り組みは非常に重要なものになってくると思います。


続きます。



ご参考

http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/publication/topics/2008/20081114press1.pdf




山村たいじ

近年、人口及び税収の減少など、さまざまなマイナス因子の問題を抱える中で、地方都市は独自の活性化策を緊急に模索する必要性に迫られています。久留米市においても、多面的に活性化策の調査・研究が進められておりますが、当然のように特効薬は見つかっておりません。


その中で、いわゆる観光振興による交流人口の拡大、これは地域活力の向上、また魅力あるまちづくりにおいて不可欠であります。久留米市への観光客誘致、またコンベンションの誘致は、その手段として非常に重要なものです。


コンベンションは、内外の地域間交流の媒体として、観光産業における付加価値の高い戦略産業であります。国際会議等の開催により、情報と意見交換の場という範囲を超え、産業的側面においては多様な波及効果が見込まれます。 今日、コンベンションの開催都市には、新しい雇用機会の増加、地域経済の活性化のみならず、開催都市の国際的知名度の向上及び都市イメージの改善といった効果ももたらされるため、観光政策の一つとして注目されております。
 

また、コンベンションに合わせて、世界や日本のトップクラスの頭脳や有名選手が来久いたします。つまり市民の皆様は、久留米にいながらにして最先端の知識や技術というものを体感することができます。つまり、恒久的に誘致・開催を続けることにより、ある種ある一定ラインの都市としてのパワーを持ち続けることができ得るものだと考えます。


国策としても2006年12月に、観光立国推進基本法が成立し、翌月には施行されました。さらに2007年6月、観光立国推進基本計画が閣議決定され、ビジット・ジャパン・キャンペーンが始まっております。日本初の観光庁も設立されました。久留米市としても、この国の動きと連動して、新たなる軸となるまちづくりの分野に本気で触手を伸ばすことも必要なのではないでしょうか。


ビジット・ジャパン・キャンペーンには、幾つかの数値目標が設定されてます。訪日外国人旅行者数1,000万人、日本人観光旅行者数2,000万人、国内観光旅行消費額30兆円などありますが、これらの目標達成年度が2010年に設定されてます。観光庁設立より、わずか2年後です。大きな資金と力が傾注されている事がわかります。当然、国としても国際コンベンション誘致には尽力されているでしょう。


 国際団体連合(UAI)という機関がまとめた国際コンベンション統計によりますと、2004年に全世界で開催された、会期が5日以上で5カ国以上から参加し、300人以上の規模で、そのうち40%以上が外国人で占められる、これが国際コンベンションの基準らしいんですけれど、これが世界で約9,000件開催されてます。この規模になっても全世界で年間9,000件程度しか開催されておりません。


この基準をほぼ満たしているのが、実は来年久留米で開催される「国際ツバキ会議久留米大会」です。久留米市制120周年メイン事業にも位置付けられております。


今後の観光振興の可能性を模索していく中で、この大きなイベントの成果は衆目を集め、久留米の都市としての能力をはかられる試金石となり、今後の観光振興施策の行方を占うものとなります。 この国際会議は亡父が命懸けといってもいいほど情熱的に誘致に尽力し、実現させたものです。この事業を「無難に成功させる」という臨み方では、大きなチャンスを失ってしまうかもしれません。


現在の久留米市のハード環境では将来のコンベンション誘致開催は、実に小規模なものしか実現できません。このツバキ会議は多数のサテライト会場を必要とせず、屋外視察をメインとするもの故、久留米でも開催できるわけです。


一方、一般の国際コンベンションや大きな学術会議等に必要な大規模コンベンションホール、あるいは演劇場や博物館、総合武道館など、関係各団体からの設置要望は高まるばかりです。

そこで久留米市では、市民会館の現在地での建てかえや、最近の報道にもあった新幹線効果活用のみを見据えたようなJR駅前での建設、博物館のえーるピア内での建設、総合武道場は現弓道場周辺での建設など、調査・検討をされている模様ですが、財政が困窮する中、全く現実味は帯びてまいりません。しかもこれらは検討の前提が、敷地面積や駐車場問題などで、頭を痛めてる場所での建設です。
 

私は、あえて可能性を模索するのならば、これらのものを複合施設としてまとめて、約16万4,000平米という広大な管理面積を有する競輪場周辺での計画だったら検討に値するのではないかと考えます。一つに集約することによって事業効率、建設効率も高まり、人々が往来回遊することによる相乗効果も生まれ、競輪事業の発展の一助にもなるかもしれません。
 

競輪場周辺は、広大な駐車場を有し、中心部にも近く、間もなく東合川野伏間線が開通し、アクセス環境も飛躍的に向上します。各種コンベンションやスポーツの全国大会等を通じ、交流人口も格段に増加するものと思われます。PFIや、国、県との共同事業の形成など、効率性の追求が大前提となりますが。


30万人という人口の持つポテンシャル、久留米大学を含めた各種学術機関の主催するものなど、コンベンションに対する潜在的な可能性は、皆様御周知のとおりだと思います。


久留米市は、実に多くの観光素材、コンテンツを有しております。交流人口の拡大に最大限に努力し、久留米に来てもらったときに初めてこれらは有機的に外部発信され、今まで市民の皆様が大事に育ててきたコンテンツ類が活かされてゆくのではないかと考えます。


2010年、11年、12年と、ここ数年はツバキ大会を含め、新幹線開通、東合川野伏間線全線開通など、久留米にとって実に大きな事業が続きます。これらを活用した相乗効果をいかに高められるか、非常に重要な時期に入って行きます。 それらの環境が整ったときに、交流人口拡大から定住人口拡大、そして居住満足向上へといった図式がイメージされるのかもしれません。



「超」長文失礼いたしました。



山村たいじ