2011-09-15
日本が借金大国であるのに、円が強く、ドルが弱い理由の一つが下記であろう。
日本を含めた主要国の対外資産、対外負債、そしてそれらを合算した対外純資産額だが、これは財務省の【平成20年末 本邦対外資産負債残高の概要】
で直近データを得ることができる。ちなみに対外(該当国が他国に対する)純資産は「対外資産」プラス「対外負債」で算出可能。そして「資産」「負債」についてはくだんの名著【金持ち父さん 貧乏父さん】
の言葉を借りて簡単に説明すると、
・資産……「財布の中にお金を入れてくれるもの」
・負債……「財布からお金を取っていくもの」
となる。イメージ的にはこれが分かりやすい。今件ではさらに国単位で区分した際に「資産……海外に対して色々な形で貸し付けているもの」「負債……海外から色々な形で借り受けているもの」と考えてればよい。
さて「平成20年末 本邦対外資産負債残高の概要」の中から【主要国の対外純資産、為替相場の推移(PDF)】
を元にグラフ化した、主要国の対外純資産、つまり対外資産と対外負債を相殺した純資産(マイナスならば純負債)のグラフが次の図。
↑ 主要国対外純資産(兆円)(公的+民間)(2008年末、*は2007年末)(為替レートは各年末IFSレートで算出)