戯モノ語Z -2ページ目

戯モノ語Z

読んだものの記憶(ももクロ多め)

がっこうぐらし!11巻

発売日2019/1/12

原作:海法紀光

作画:千葉サドル

 

 

 

アニメが2015年7月だ。1話が衝撃的だった。

萌えアニメの皮をかぶった別の何かに思えた。

ただアニメは1クールでは少しだれているとこがあったように思える。

 

実写映画にもなるらしい。予告編だけで判断するのもどうかと思うが、ただのゾンビ映画になっているようだ。だからたぶん観に行かない。

 

アニメで知って、アニメで満足できなくて原作を買った。

原作が一番面白かった。

テンポもいいし、ゾンビもいるけどただのホラーやパニックものではない。

人間関係が物語として描かれている漫画だから好きだった。

 

そんな「がっこうぐらし!」も次巻で最終巻らしい。

 

11巻までくると悲壮感がすごい。

高校篇・大学編と終わり就職偏とでもいうべき11巻はもう終わりに向けていろいろ整理しないといけない。

高校篇が終わってから頼もしかった由紀も、絶望を通り越した表情をしていたのが11巻で一番印象に残った。

由紀の明るさで救われている話しが続いていたが、もうみんな限界みたいだ。

 

希望があるのか、ないのか、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか

あと1巻でどうまとめるのか待ち遠しい。

 

ひもてはうす(2018年10月から12月まで放送)全12話の15分アニメ

監督・シリーズ構成:石ダテコー太郎

キャラクターデザイン:ぶーた

音楽:井上純一、Hajime

アニメーション制作:バウンスィ

キャスト:洲崎綾、明坂聡美、三森すずこ

 

 

 

あらすじ

東京・中野にある一軒家で共同生活を送っているのは家主の紐手家三姉妹
ときよ、きなみ、こころと、こころの同級生・たえとみなも、そして、飼い猫のえにし。
通称「ひもてはうす」を舞台に、個性豊かなメンバーたちが「どうしたらモテるようになるのか?」を日々悩みつつ、
かしましく過ごす女子たちの“ちょっとだけ生々しい”日常風景。

さらに、この5人と1匹、実は不思議なチカラを持っていて…(公式HPより)

 

感想

いつもの石ダテコー太郎である。

いつものと言っても「gdgd妖精s」、「直球表題ロボットアニメ」、「てさぐれ!部活もの」ぐらいしか知らないがそれでもいつもの石ダテコー太郎である。

 

いつものとは、「チープな3DCGキャラで声優のアドリブを存分に生かしたプレスコをメインとした手法」のことである。特に今回は今までこの形で起用してきた信頼と実績のあるキャストでプラス洲崎綾という考えられる限り最強のキャスト陣で臨んでいる。

 

いままでのこの方式のアニメを面白いと思ったものにとっては最高に面白いアニメになっている。

最初のほうの話数はアドリブパートが少ないのだが後半は長くなっており待ちに待った展開だった。

 

・安定安心のいつもの声優陣

初登場なのは洲崎綾ぐらいであとは全員一度上記の3つのアニメのどれかに参加している。

それに洲崎綾がこの手のアドリブが不得意なはずもなく、いつも以上のアドリブパートになっている。

 

今回は上坂すみれという天才が猛威を振るっていた。やっぱり目の付け所が全然違う人が1人いるとアドリブ演出というのはものすごく生える。

 

何気にEDの毎回かわるコスプレは楽しみにしていた。やるアニメのキャラがいちいち琴線に触れる作品ばかりだったのでこのラインナップを考えた人とは美味しいお酒が飲めそうである。あと音楽が良いのもいつも通りだ。

 

チープな作り、話しはキャラの強さを出すためだけの舞台設定のみ、物語なんてあってないようなもの。

アドリブパートに関してはキャラなのか素なのかわからない。

だからこそ作られていない緊張感や生放送のようなドキドキがありおもしろい。

 

石ダテコー太郎のこの手法はキャスト次第だが大好物である。

やがて君になる(2018年10月~12月まで放送)全13話

原作:やがて君になる(漫画)

原作者:仲谷鳰

監督:加藤誠

シリーズ構成・脚本:花田十輝

キャラクターデザイン:合田浩章

アニメーション制作:TROYCA

キャスト:高田憂希、寿美菜子、茅野愛衣

 

 

 

あらすじ

人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える小糸侑は、
中学卒業の時に仲の良い男子に告白された返事をできずにいた。
そんな折に出会った生徒会役員の七海燈子は、誰に告白されても相手のことを好きになれないという。
燈子に共感を覚えた侑は自分の悩みを打ち明けるが、逆に燈子から思わぬ言葉を告げられる──
「私、君のこと好きになりそう」 (公式HRより)

 

感想

百合ものは好きではない、むしろ苦手である。

どこに、何に、誰に感情移入すればいいかわからなくなるからだ。

 

そんな僕でも最後までドキドキしながら見れたアニメだった。

 

OPの映像が印象に残っていて、全体的におとなしい雰囲気。

色使いや演技もくどくなく、物語がスッと自分の中に入っていく。

 

高田憂希さんの落ち着いたキャラクターの演技も声も好きだ。

 

なので百合ものではあるが、この作品は好きと言えるし、2期があればいいなと思える作品だった。

 

・百合であり青春群像劇

ジャンルは紛れもなく百合。事前情報なしで見始めたのでギョッとした。

それでもこのアニメを最後まで見れたのは紛れもなく百合なのだが、人と人とが好きになるということが丁寧に描かれている恋愛アニメであり、また

いろいろな登場人物がいろいろな葛藤をもっていてそれが複雑に絡みあう。

高校生活という密封されたコミュニティ、特に今回は生徒会というさらに狭いコミュニティの中で起きる青春群像劇という側面もあったからだと思う。

 

完璧(に見える)先輩と誰も好きになれない少女を中心に、

周りが成長なのか停滞なのか、退化なのかいろいろなことを考えいろいろな行動を起こす。そんな青春群像劇だからこそ、この作品は面白かった。

 

・片思いというズルさ

「先輩はズルい」

作中でも出てくるセリフだが最初から13話の間ずっと先輩はズルい。

 

人を好きになったことがない少女に、自分のことを好きにならないという安心感から恋をしている。

絶対に両想いにならない、実らない片思いというのは思いのほか居心地がいい。

 

好きな人がいるからという理由で次の恋を始めなくてもいい。

実らないとわかっているから、振られてもダメージはない。

両想いにならないから、付き合う煩わしさもなく相手のことを究極のところで考えなくていい。

 

先輩はずっとその片思いのままだし、相手の少女に自分のことを好きにならないように

先回りしたセリフを言う。

 

そんな先輩にずっと振り回される少女が途中で先輩のこと好きになり一波乱ある展開を予想していたがこの13話の中ではそんなことなかった。

 

それでも人を好きになることができない少女にいろいろな変化があるのはわかるのだが、

先輩がズルいから素直になれない。

 

もっと感情が爆発するような展開があればよかったのに。と個人的には思ってしまう。

 

・最終回のモヤモヤ

そんな理由から、最終回は肩透かしを食らった感じがした。

もうひと山あるだろうと思っていたし、ずっと柱としてあった「生徒会劇」すら完成せずだったので

本当にこれが最終回か?となんどか見直した。

 

何も解決してないのだ。先輩の問題も少女の中に芽生えた確かな感情も。

全て置き去りで終わってしまった感があったのが残念だ。

 

悪く言えば13話で語られる物語としては薄いし、良く言えばこの物語の一番面白いところはこの先にあるんだろうと先が気になってしまう。

だからこそ2期を切に希望する終わり方ではある。