劇団ラパン雑貨ゝ第10回公演「Reduce:Reuse:Restart 2ndstory ~静止した時を再び ~」

 

ご来場・ご観劇・ご視聴

誠にありがとうございました!

 

今回もやりたい放題やってみました。

 

ので、その色々を書いていこうかと思います。

(多分激長になるきがする)

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まずは、【ビジュアル関係】

 

設定やら色の感じやらを衣装の西田さんと打ち合わせをしました。

少年ぽいとか、3年たっててこんな感じとか、大人の雰囲気でとか、科学者だけどかっちりしてない感じとか

ざっくりなイメージで打ち合わせしていたのですが、さすがでしたね。

そしてその後の撮影。

今回はわりと遠いところの倉庫で撮影。

前回お願いしてるカメラマンに相談したら日程が合わなかった、、、代わりにまさかの照明を貸してくれることに。

そしてがっつりプロの照明チームも呼んでくれる事に。。。

そしてカメラマンは小雪ちゃんにお願いをしました。

すげぇ写真とれたよ、ほんと。。。

あとすげぇ動画も撮れたよ、びっくりだよ。

いろんなところに照明を置いてくれて、光源変えてくれたり、光量かえてくれたり、色変えてくれたり。

アングル色々考えてくれたり、デザイン性考えてくれたり。

いい写真いっぱいだった!!

 

真面目写真撮った後の、バイクやソファーでは手塚千夏が撮影。

撮るのうまくなったねぇ。

真面目エリアと遊びエリアでのキャストさんのふざけ具合の差も面白かった笑笑

多分森さんと栄治さんが一番遊んでたなぁ。

 

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今回『最初に生まれたやりたかった事』というのが

 

【チョージとヨルの戦闘シーン】

 

それも生まれたきっかけは本多劇場での舞台で聞いた曲からでした。

曲聞いて、即生まれたあの光景。

2人が殴り合いしてて、殺陣の音はなくて、顔が見えない照明で、そして大きなファンが回っててその影がでてる。

1stの時の別れ際のセリフで殴り合いして、最後の意味合いが変わって、止まってた時が動き出す。

ファンはその象徴。

3年前、実はチョージに戻って来てほしかったヨルと、あの時事情も知らないでそのまま帰ってしまったチョージを

もう一回あの時の同じ言葉から先に一緒に進ませたいなーという願望の塊のシーンでした笑

 

 

台本が1行もない状態での美術打ち合わせ。

ファンと工事現場感と研究所感。

この3つと、段差はなくていいね。

という内容であの空間ができました。

美術の愛知康子は天才です。

 

あと、やりたかったのは影絵。

去年の6月あたりからなんかハマってるきがする。

ハマるきっかけの作品があるんだけど、それはまた今度笑

これは劇場行ってからじゃないとどうなるかわからなくて、結構苦戦しましたねぇ笑

 

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【音楽関係】

 

プロローグの曲

曲名を直接はかかないけど日本語訳にすると『事物の本性について』という内容になります。

宇宙論を詩の形式で解説した本がタイトルの元みたいですね。

『無からは何も生まれず、何ものも無にはかえらない―全てのものは原子と空虚とから出来ている。』

 

この曲のアレンジ版が、トキのシーンで流れてます。

多分気づかないだろうなぁと思いつつ、そんなつながり。

彼にとっての初期化が起きてしまった瞬間のシーンですね。

 

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バーのシーンの最初は

「A Man and a Woman」そのまんまww

 

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初期化回想やトキのシーンなどなどでローマの松を使ってるシーンが全部で3つありました。

《交響詩ローマの松》

『ローマの松』では、私は、記憶と幻想を呼び起こすために出発点として自然を用いた。

極めて特徴をおびてローマの風景を支配している何世紀にもわたる樹木は、

ローマの生活での主要な事件の証人となっている。』(ウィキより)

 

個人的に好きなのはトキのところで流れる第3部のジャニコロの松ですね。

 

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ケーとリーの幻覚のシーン

雨が降ってくるところですね。

あの時の曲は1stでマコトのお父さんが首をつるシーンでの曲です。

あの時もケーとリーが研究者となって光を浴びてセリフをいってます。

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カサネとノアの会話では「She Finds the Child」という曲を使ってました。

タイトルとしてもまんまでいいなぁと。

ほんとはズーを壊したところで流したかったけど、曲が盛り上がっちゃうのでちょいずらし笑

だけど、ノアが自分の研究の正解までたどり着いたところで

(こいつは今までの人間とは違う)という意味で距離を取って弁論し合うところで、

『助手』としての「She Finds the Child」があって良いなぁと思ってこのポイントになりました。

 

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トキとリーがバーに入って来て2人で同時にしゃべった後に流れる曲。

あれは1stで「ねぇおじさん、僕もおじさんみたいなヒーローになれるかな」で流れる曲の別バージョン。

すごいタイミングで曲盛り上がるから最初「ぉおおおお」って声出そうになってました笑

 

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チョージとヨルの戦いの曲

「般若心経」という名前の曲です。

割と前のシーンでイッサが唱えていたやつですね。

それがここに繋がって来ます。

繋がって来ますというか、つながりを作ったが正しいですな笑。

『苦しみから逃れるにはどうしたらいいか。

全てのものに実態はない。物事に執着したり、ひとつの価値観に捉われてしまう必要はない』的な感じの内容なのかな(般若心経が)

 

「いいじゃんヒーローごっこで」

 

このセリフあたりにそんな気持ちを込めてた気がする自分。

このシーンは音楽聴きながら一気に書き上げましたねぇ。

 

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ケーとリーが帰って来て、「ただいま」を言っているところ、そしてトキが「楽しかったなー」って言っている時の曲は

「Unforgettable」。意味は「忘れられない」です。

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さて。

バーで「お気に入りの曲かけてよ」で流れる音楽

「Blowin' In the Wind.」風に吹かれて

ボブ・ディランの曲ですね。

カワズとヌレハの団体名「ディラン」はここからきてます。

これと、最後の「今日までそして明日から」は個人的には繋げていました。

 

カワズとヌレハのイメージ。衣装オーダーの時に西田さんにも伝えてたのですが

『1970年代の学生』

でした。行動内容は真逆になるのかな。

 

学生がギターを持ちながらよく聴いていたとされている「Blowin' In the Wind.」

フォークの熱気が上がっていき、いろんな活動が増えて、そして時代が次へと移っていく。

 

そんな時代の移り変わりも込めての「Blowin' In the Wind.」からの「今日までそして明日から」

最初栄治さんにアカペラで歌っていただく予定だったのですが

そこから色々調べたりなんなりがあって「Blowin' In the Wind.」にたどり着いて

そしてあの2人のキャラクターが生まれて、アカペラが消えました笑

 

何もかもが初期化されて、一度「もはや更地なんじゃないか」レベルまで文明が落ちた後、

53年たった世界で少し人は前向きに動き出すのかなという想像もありつつの選曲でしたねぇ。

 

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【からくり・小ネタ系】

今回の名前のアナグラム

 

1stは

「ヤセカエル マケルナイッサ ココニアリ」「ヨルノユメコソマコト」

でしたが

今回はちょっとひねくれてます。

前回は色を抜いた役名でしたが、今回は1人例外がいます。

そう、ウノハナ・カサネです。

『卯花襲(ウノハナガサネ)』というかさねの色目の名前からきてます。

着物の重ねとかですね。

面は白、そして裏は青(緑)です。

前回、緑に関わる人物は「悪」に関わる人物でした。

この人に関しては純粋な白で純粋な悪ですね。

カサネは「科学の犠牲の重ね」にもかけてます。

 

この例外を踏まえてこのように並べると

「ウノハナ ヤミ ズー ノア カリーニ ナク カワズ 」

「卯の花や 水の明かりに なく蛙」(小林一茶)

 

となりました。

 

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イッサがニアとの話のあとにワインを頼んでいるのは、1stでのバーでワインの話が出ている事から。

 

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中華料理屋には実はモデル、というか特定の場所があります。

OP終わりの最初のシーンでの工事現場。

その場所は現実世界でいうコフレリオ新宿シアターにしてました。

その向かいに実は中華料理屋があるんです。

美味しいですよ。

 

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カサネが初期化実験を最初に実行した5月11日はウノハナ色の誕辰和色の日です。

 

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イッサがヨルとマスターの関係性に「?」なる瞬間は

チョージが「全部クソガキかよ」って言った後にマスターが「ふふっ」となる時です。

あの時一瞬マスターの方にイッサが振り返ります。

その後話が逸れてもクソガキ関係に話を戻すのは必ずマスターからだったり、

トキに対して「怖い想いをしたね」ではなく「怖い想いをさせたね」と言っている点で徐々につながっていきます。

 

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ケーとリーがリメイクして作る2人のオリジナルドラマ

これは1stでも2回ぐらい出てくるあのシーンです。

彼らのあれが生まれたのはこの時でした。

 

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カサネが言ってくる難しいカタカナは実際にある成分でした笑

純度を調整して幻覚をみる薬。

これがノユメが今自分用に作成してるものです。海馬に影響が出てるので記憶がおかしくなってます。

 

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ラジオ体操は横道さんにオリジナルを作ってもらいました。

あの時代で曲は残ってても、原型ってあるのかなと思い

『曲の説明だけで動いたらどうなるか』で作ってもらいました。

 

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封筒に入ってる白い花と緑の羽根

白い花は卯の花。緑の羽根は1stに出て来たサザンクロスの羽根でした。

 

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ヤミとイッサが話してるシーン

あそこの赤子のときのセリフはちょっと実体験です。

落としたりとかはしてませんが、夕方になると何が原因かわからない泣きがあるんですよねぇ

 

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アンドロイドにおいて

登録者・設定者は「マスター」

マスターのパパだから「パパマスター」

でしたが、アンドロイド自体の作成者は「グランドマスター」となってます。

 

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ズーの記憶がない年数の『7年』は

ズーができて1年経たずに、実用性を重視した2号機が作られズーはお蔵入りとなり

そして7年後に初期化が起きているからでした。

ケーとリーは第8世代になるので、ある意味では彼らは最新式となります。

大きな企画の最初ってなぜかあれもこれもとか入れたりしてデータを取って、その後軽量化されるのでますよねぇ。

僕の中のズーのイメージはプレイステーション2の最初期型(10000形 2.4kg 消費電力50W)でした。

ケーとリーは90000形(0.7kg 消費電力35W)

 

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0を作り出す事が一番難しい

これは未来冒険チャンネル5という漫画から来てます。

続き。。。でないんだろうなぁ。。。

ちょいちょいいろんな漫画から来てるセリフあるので探してみてください笑

 

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ニアへのババア発言は1stでタンバちゃんがやってましたね。

壁に押し当てられながら宙に浮いてました。

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トキとリーがバーに入ってくるシーン

リー(同時) 「イッサ大変だよこのままだとマスターがマスターじゃなくなっちゃう」

トキ(同時)  「チョージどうしようヨルがこのままだと大変なことになるよ」

と言ってます。

声の波長が合いすぎててマジで何を言ってるのかわからなくなり

そして「だーかーらー」が1人に聞こえるという奇跡がおきました。

 

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カサネの最後のセリフ

残り公演回数のカウントダウンでした。

千秋楽は「数年後」でしたね。

 

 

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脚本8ページ分ぐらい書いたので一旦切り上げ。

なんだ3時間で4749文字って。。。

これぐらいの速さで脚本かけないかな。。。

 

ちなみに今回の話は56ページでした。

1stは46ページ。

10ページも多かったんだねぇ。

 

またどこかのタイミングで好きなセリフとかも書いていこうかな。