おはようございます☀️

最近また寒い日が続いて服装に悩みますね。



さて先日、歴史好きなアメリカのお客様が我が家に遊びに来ていた為、大阪城、三光神社、大阪浮世絵美術館などを一緒に巡りました。




まずは心斎橋にある、大阪浮世絵美術館へ。

一見分かりにくいのですが、戎橋商店街の中にある以前不二家のペコちゃんのレストランがあったビルの3階にあります。


夏と冬2回いきましたのでそれぞれ1部ご紹介します。


こちら大阪浮世絵美術館の浮世絵の展示物は全てが本物。非常に高度な技術で作られている浮世絵版画をガラスや間仕切りなどなく本当の本当に間近でじっくりと観ることができる浮世絵に特化した美術館です。



夏までの企画展は『北斎・広重 浮世絵と巡る日本の名所』


江戸時代後期、庶民の間で巡礼や観光目的が大流行しました。それに伴って全国各地の名所や名物を紹介する絵や浮世絵版画が数多く出版されました。


特に面白かったのは歌川広重が描いた弥次さん喜多さんの東海道五十三次。

当地の景色や人々の表情や動きが実にイキイキと時にユニークに描かれています。


以下は購入したハガキから

静岡  鞠子  


絵に描かれているとろろ汁のお店は現在も営業されているといいます。

良くみると女将さんの背中に赤ちゃんがみえます。

当時は洗濯機もない、食洗機もない、掃除機もない中、お店を1人で切り盛りしながらの育児はとても大変だったではないでしょうか。

そこに確かに暮らしていた人々の生活の何気ない一コマを切り取って、表情豊かにそして時には面白く描かれていてとても楽しいです



神奈川  


遠くに何かを運んで来ただろう沢山の船がみえます。

旅する人々の様子をルーペで見てみると、何かを話し込んでいる様子や、旅路を急ぐ人々の様子がみえます。一体1日どのくらいの距離を歩いていたんでしょうね。


日本橋  

 人の往来が多く、まるでこのまま絵から飛び出して来そうな気さえする活気ある様子がうかがえます。

昔何かのCMで目にした事があった様な。



葛飾北斎   富嶽三十六景 の上総ノ海路

ルーペでみてみると船の真ん中の方に小さな窓から外を覗き込む楽しそうな様子の人が見えました。




浮世絵の斬新で細やかな技法は多岐にわたっていて、例えば広重の描く雪の絵等は見る方向によって雪の見え方が違うんだそうです。

しかもこの様な見る方向によって異なる雪の見え方を版画におこすのは現代の技術を持ってしても大変難しいんだそうです。



そして2回目は

月岡芳年と葛飾北斎

「二人の天才」展


月岡芳年は神戸の美術展でもみてとても惹き付けられましたし、多く展示されていた葛飾北斎の富嶽三十六景がとても素晴らしかったのです。



富嶽三十六景とは富士山を中心に違った角度や異なった季節から描くばかりでなく、自然と見せかけて、現実では有り得ないような景色を描いていたり、形のないものを捉えようと試みていたり、あらゆる技法で自然が迫ってくるかの様な超絶表現で描かれています。




北斎だけでなく、江戸時代には写楽、広重、歌麿、豊国、国芳、芳年、国貞そして絵金…互いに切磋琢磨して短い期間に世界的にも多大な影響を与えた浮世絵という文化を作りあげていきました。



こちらは複製の為撮影可能でした📱


葛飾北斎  富嶽三十六景 神奈川沖浪裏

当時葛飾北斎の絵はジャポニズムと言われ、大きな影響を与えたと言われています。

ちなみにこの絵はドビュッシーの交響詩「海」のジャケットにも使われています。



葛飾北斎 富嶽三十六景凱風快晴



残念ながら絵葉書は売ってなかったのですが、歌川貞秀が描いた大坂名所一覧という9枚綴りの大きな浮世絵版画が飾ってありました。

9枚綴りの1枚のみ↓


作中の舞台となった大坂で当時から現代も続く名所・名物のお店が注釈に書いてあって、デパートの大丸や住吉大社や蒲鉾の大寅、すき焼きのはり重、昆布のをぐら屋等、今も馴染みのあるお店や神社が当時からある事にびっくりしました👀

激動の時代を経て今もお店が継続しているだなんてすごい事だと思いませんか?



帰りに。

せっかくなので『大坂名所一覧』で見つけた

はり重のすき焼き御膳を大丸で食べて帰りました心斎橋大丸も江戸時代から呉服屋さんとして存在していたそうです。



そして真田幸村が作った大坂城の砦まで通じる地下の抜け穴跡があるという三光神社へ行きました。


真田幸村像

この隣に抜け穴跡があります。



こちらが大坂城まで繋がるといわれる抜け穴跡です。僅か1ヶ月あまりでこの抜け穴を作ったと言われていますが短期間でどうやって作ったんでしょうか。




三光神社にお参りした後、大阪城に行きました。

久しぶりに天守閣の中まで入りましたが、海外からの観光客でいっぱいでした。

豊臣秀吉と真田幸村が大好きな彼もとても熱心に一つ一つ丁寧にみていました。



因みに日本の歴史は大学の講義やゲームを通じて知り、大好きになったんだそうです。

日本のマンガやアニメも海外ではとても人気で、沢山の日本発のアニメを紹介してくれます。



もうすぐ3月も終わり。

年度末で何かと慌ただしい日が続きそうですが、そろそろ始まる桜の開花が楽しみです🌸

今週もよろしくお願い致します。