「t7s 2nd Anniversary Live in PACIFICO Yokohama 16’→30’→34’ -INTO THE 2ND GEAR-」
この日私は初めて、
【九条ウメ】としてステージに立った。
ここで向かい合おう
ここでこんな歌い方をしよう
何度も3人で話し合った。
何度も何度も練り直し、練習もした。
だから基本的なことはしっかりと身体に染み込んでいたし、舞台の上の自分も何となく想像出来ていた。
でも、
ステージに立った瞬間に、
今まで感じたことのない何かが
言葉にし難い何かが
私の中にストンと降りてきた。
そこからは少し記憶が曖昧だ。
あそこに立っていたのは私であり私ではなかったというような、そんな感覚。
ただ、LIVEを終えた私(山下まみ)の目には間違いなく、清々しい青空が見えた。
2017.4.22-23
「Tokyo 7th シスターズ 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in
Makuhari Messe」
誰かの背中を押すために……
ライバルという立ち位置である私たちも、
この想いを胸に、LIVEに挑んだ。
大好きなナナシスのLIVEにまた出れる!!!という嬉しさや、
あの不思議な感覚をもう一度体感したい!!!という好奇心。
そして何よりも、
前回のクオリティのさらに上を目指したいと思う向上心、野望、熱意!
そこに対してのプレッシャーでいっぱいだった。
この思いは、他の2人も同じだったと思う。
どうしたら楽しんでもらえるかな
どんなことを望んでいるのかな
たくさん意見を出し合った。
センターステージでパフォーマンスをすると決まっていたのに、
本ステージも花道も全部使って走り回りたい
そのためにマイクはヘッドセットにしたい
ポップアップで登場したい
ここの尺を伸ばしてほしい
歌割りはこうしたい
たくさんワガママを言いました。
たくさん変更もしました。
スタッフの皆さんは、そんなワガママを快く受け入れてくれ、たくさんのアドバイスもしてくれました。本当に感謝でいっぱいです。
そうして迎えた幕張のステージ。
2日間、3公演という短い時間の中でも、様々なドラマがあった。
1日目、たくさんの支配人の笑顔が見えた。
拳を振り上げている姿が見えた。
声援が聞こえた。
最高に嬉しかった。
でもなぜだろう。
漠然と、
まだまだ出来たんじゃないかな、
そう思ったんだ。
あの瞬間はあの瞬間で最高に楽しかったけど、もっと4Uだからこその何かを伝えられたんじゃないかって。
2日目のMCでも話したけど、
その日の夜は3人でホテルの部屋で集まって真剣に話し合った。
ここの立ち位置はこっちにした方が私達の気持ちが伝わりやすかったんじゃないかな、とか
この言葉よりこっちの方が分かりやすいんじゃないかな、とか
想定より首を振りすぎることでヘッドセットがズレる可能性にどう対処するか、とか。
ヘッドセットの件に関しては、結果的に、顔に茶色のテープを貼り付けて固定するという荒技を使ったよ。
見た目なんて構ってらんないよね笑
そんなこんなで気付いたら真夜中。
夜は3人川の字になって眠ったよ。
もちろんヒナが真ん中でね笑
そうして迎えた2日目。
少しの不安を抱えながらステージに立った。
100%出しきれるかな
この選択であってるかな
だけどそんな心配は必要なかったみたい。
会場のボルテージと音、私達の感覚が、昨日より調和しているのを感じた。
それに、
始まった瞬間から、あの夏と同じ不思議な感覚が、私の中にストンと落ちてきていた。
2人もそうだったに違いない。
だって、2人を見たら最高にエモコとヒナだったんだもん。
この3人ならどんなことでも乗り越えられそうな気がした。
ステージという夢のような世界から降りて、
普段の暮らしに戻れば、
誰にだってきっと…
人に話せない悩みの一つや二つ、あると思う。
うまくいかないことや、あの時こうしておけばよかったという後悔を持つ日があるのも確かで。
そしてそれは私たちだけじゃなく、支配人のみんなも同じだと思うし、ウメとエモコとヒナの3人も、人に見られない場所で涙を流すようなこともあるのだと思う。
だけど、
みんなで一緒に歌ったあの瞬間があれば、どんな悩みも越えていけそうな、そんな気持ちになる。
本当に本当に、楽しかった。
誰かの背中を押すために……
そんなテーマだったけど、ステージを終えた今、私の方が皆に背中を押されたような気持ちになっていた。
だから今度こそ、4人目のメンバーであるみんなの背中を押してあげられるように、まゆしぃとまりあんぬとウメとエモコとヒナと力を合わせて、頑張っていきたいと思った。
あの空間にいてくれたみんな、
そして、いつも4Uを愛してくれているみんなー!!!
「この手を離さないで 一緒に来て
もうどんな空だって飛べるよ」
また来年、東京と大阪で会おうね。