北朝鮮による原敕晁さん(当時43歳)の拉致事件で、警視庁は金正日(キム・ジョンイル)総書記の側近で工作機関・対外情報調査部の姜海龍(カン・ヘリョン)元副部長に対し、来月中にも国外移送目的略取などの疑いで国際手配する方針を固めた。複数の日本メディアが29日、報じた。

 大阪市内の中華料理店で働いていた原さんは1980年6月に北朝鮮工作員・辛光洙(シン・グァンス)容疑者に宮崎市の海岸に誘い出され、北朝鮮に拉致されたとみられている。辛容疑者は2006年に国際手配されている。

 今回新たに国際手配となる姜元副部長は実行犯の辛容疑者に拉致を指示するなど、日本人拉致を仕切った最重要人物とされる。日本側は今後、外交ルートを通じ北朝鮮側に身柄引き渡しを求めるという。これにより、日本人拉致事件で国際手配される北朝鮮の工作員は11人から12人に増える。

2011-09-29 08:32
聰合ニュース