京都市は市内大学への留学生誘致に向けて専用ホームページ「京都留学サイト」を開設した。日本語、英語、中国語、韓国語の4言語で大学紹介や留学生の受け入れ支援の政策を掲載したほか、留学熱が高い中国をメーンターゲットに中国国内のサーバーにもサイトを開設し、検索しやすくした。

■中国照準、特設サイトも

 サイトには、大学コンソーシアム京都に加盟する府内50大学の特徴や授業内容をはじめ、留学生を対象とした相談窓口や市の国民健康保険料補助制度、留学生の採用を予定する国内企業を紹介していくほか、福島第1原発事故への不安を払拭(ふっしょく)するため、東日本大震災後の京都の安全性もアピールする。

 市内には約5600人の留学生が居住しており、うち半数の約2900人が中国からの留学生が占める。市は2017年度までに留学生1万人を目指しており、留学生の受け入れ拡大に向け、特に海外留学が盛んな中国から閲覧しやすいインターネット環境を整え、11月に上海市内で開催する大学セミナーなども掲載した。市民協働政策推進室は「各大学が個別に留学生誘致に取り組むだけでなく、行政が地域を挙げて留学生を支援する姿勢を示すことが希望者の安心感につながる」としている。ホームページアドレスはhttp://www.studykyoto.jp/

【 2011年10月26日 13時45分 】京都新聞