事件を進める際に、一方に弁護士がつくと、他方にも弁護士がつくことが多いです。


そうすると、とくに交渉事件(裁判所の関与のない事件)では、直接、弁護士同士が書面等のやりとりをすることになります。


事件によっては、闘うべきものもあり、そうすると自ずと書面も厳しめなトーンになりますが、そうではない事件もあります。


家族、親族間の問題では、当事者が感情的になっている場合も多いのですが、これをそのまま交渉に持ち込んでしまうと、解決の糸口が見えにくくなってしまいます。


結論にそれほど大きな差異が生じなくても、そこにこだわるあまり、弁護士までこれに乗って主張をされる場合があります。


特に書面で一方的に書いて送りつけるだけとなると、こちらもそれに乗らざるをえなくなってしまいます。


まあ、依頼者の意向ということもあるのでしょうが、しかし、それで本来避け得るような手続きに進まざるを得なくなってしまえば、本当に依頼者の利益に沿うのか、少し疑問があります。


どの手続きで解決するか、というのは難しい問題なのですが、できるだけベストな方法を選択することを心がけています。