皆さま、こんにちは。こんばんは![]()
今日は少しだけ専門的なお話になりますが、
先日受けた研修の復習も兼ねて、できるだけ分かりやすくご紹介したいと思います。
「へぇ〜、そんなことが分かるんだ」くらいの気持ちで読んでいただけたら嬉しいです![]()
■ 航空レーザー測量と「CS立体図」
県内では航空レーザー測量が順次おこなわれています。
これは、飛行機などからレーザーを照射して、地面や立木の形を細かく測る方法です。
そのデータを解析して作られるのが、今回学んだ 「CS立体図」 です。
■ CS立体図って何?
これまで地形を読み取るには、
-
標高(高さ)
-
傾斜(急か・緩いか)
-
曲率(地形の凹凸、尾根・谷)
をそれぞれ表した別々の地図を見比べる必要があり、
かなり経験と知識が必要でした。
そこで開発されたのが「CS立体図」。
等高線図をベースに、先ほどの3つの地形情報を色分けして1枚にまとめた地図です。
これにより、今までより容易に地形の特徴が一目で分かるようになりました。
■ CS立体図を見ながら現地へ
研修では、CS立体図を見ながら実際に山を歩きました。
例えばこちらの図。
右上から下へ伸びる線は「作業道」です。
赤で囲った部分も作業道なのですが、
周囲の木が混み合って上空がふさがれている場所でも、
CS立体図でははっきり確認できます。
(※ピンクの線は今回は関係ないので気にしないでください…)
さらに驚いたのが、
昔使われていた歩き道が、うっすらと読み取れたこと。
その道の上下にある小さな凹みは、
「人の手で作られた人工的な地形では?」と講師の方が指摘。
実際に現地へ行くと、
斜面にポツンと平らな場所があり、
そこには炭の残骸が残っていました👀
予想どおり、昔の炭焼き跡だったことが分かりました。
↓炭の残骸
次は、青色で示された丸い凹み。
青色は「へこんだ地形」を表しています。
その下に、谷のような筋も続いているため、
「ここは湧水があって、地下水が染み出す場所かもしれない」
と推測されました。
現地ではそのときは水は出ていませんでしたが、
その下側だけコケやシダが多く、湿った様子。
さらに排水溝も設置されていました。
つまり、水が出やすい場所だということ。
今は水が出ていなくても、大雨が降ったときに水が出ているかもしれません。
CS立体図に、ちゃんとその特徴が現れていたわけです。
CS立体図では、
-
青:凹み
-
赤:盛り上がり(凸)
として表示されます。
赤く出ていた場所を現地で見ると…
作業道で車や重機がすれ違うための「退避場」でした。
「こんな細かいところまで分かるのか!」と、びっくりです。
座学中、講師の方がある場所を見て、
「ここ、作業道が崩れている可能性あるね」
と話していました。
理由は、
-
谷が2つ合流する場所
-
その上に盛土がされている
-
下側が濃い青色(強く侵食されている)
というのを判読したからです。
実際に見てみると、
盛土の一部がえぐれて崩れていました😨
排水対策としてポリエチレン管は入っていましたが、
うまく機能しなかったようです。
本来、こういった場所には作業道を通さないのが理想です。
ただ、どうしても通らなければならない場合もあります。
そのときに、
-
しっかりした構造物は何を使うか
-
コストをかけてでも安全を優先するか
といった判断が必要になります。
CS立体図は、
「あとから直す」ではなく「最初から失敗しない」ための判断材料として、とても有効だと感じました。
■ これからの現場に活かすために
CS立体図から読み取れる情報は本当に多く、
1回の研修ですべてを理解するのは正直難しいです。
それでも、
これから社有林やさまざまな山のCS立体図を見て、
少しずつ目を慣らしていきたいと思います。
使いこなせるようになれば、
作業道開設前の踏査(現地下見)が、
ぐっと効率的で安全なものになりそうです🌲
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