高校時代の友人が語っていた。

「あんたが,ここにきて20年、もうそろそろ地区の役員をしてもいいころだなー」と地区の人に言われたと。

ここに住んで10年目くらいの私は「フーン20年かー」とその時思った。

 

そして今年が20年め。

ジム仲間の子たちの剣道の試合があるという。

「どこで?」

「天神さんの境内で、5月5日に」

「じゃー応援に行くわ。何時から?」

「9時から始まる。どうせすぐ負けるから」

 5月5日は地区のお祭り。ここへ来たときは子供の日にお祭り?!と思っていた。子供の日の方がとても強い思いだった。毎年の5月5日に、子供神輿が回ってきていた。今年はあーお祭りだなー。家の周りがにぎやかになるぞーと言う思いが強くなってきた。

 さて、剣道の試合の当日、お祭りの日。9時前に剣道の試合を見るべく出かけた。毎日のラジオ体操の場所。天神さんの境内から、笛と太鼓の音が聞こえてきた。ああいう音は心を引き立たせる。何かあるんだ…と急ぎ足。着いてみるとお神輿が、獅子舞が.三つぎ四つぎの演技が続いていた。たくさんの人が集まっていた。剣道?どこへ行った?

 でも小さい子供が大人の方の上で奉納の演技をするのは見ごたえある。思わず、見とれていた。

      

    

 50分後にやっと剣道の試合。応援チームは勝ち進み優勝戦まで行った。なにがすぐ負けるよ!と思いながら優勝戦まで応援した。

    

感心したのは剣道の審判員も含めて、みんな姿勢がいい!審判の人の中に3名女性がいた事。

 終わったのは11時半ごろ。応援チームは、惜しくも第2位だった。

 帰りは満足感でいっぱい。小腹が空いたので出店(割とたくさん並んでいた)で「しっぽ迄あんこのある」たい焼きを買って食べた。

 ふと思った。

 地区のお祭りを楽しむのに20年かかった。来年は5月5日は"お祭り”と思うだろう・・・と。そして地区に溶け込んできた自分を実感した。

 20年かかるんだー!