次男に読んでもらいたかったこの2冊

        

どうも読んでくれそうにないので、私が再読。

 

「収容所から来た遺書」(辺見じゅん)と「シベリアの月」と、照らし合わせながら読み始めたのだけど、こちらもすざましい体験談。捕虜になった著者の家族が引き上げてくるまでの話も書かれてあった。夫がいない時、住むところも気兼ねしながらのお産、そしてナホトカに着くまでの道程が書かれてあった。編者の西岡秀子さんは、その時生まれた人。記憶や記録で書かれてあった。再読なのに、新しい。

 読後はよくぞご無事で、大変だったでしょうと言う月並みな言葉しか出てこなかったけれど深く心に残っている。戦後70年ほど、今更ながらのシベリア抑留の2冊の本だけど・・・

 

 戦争はしない。させないという言葉も浮かんできた。ウクライナや、ハマスの戦い、2冊の本に書かれた政治家たちの目論見、今もおそらく変わっていないだろうなあ。

 国の指導者たちが「お互いの生き方を認め合う」事さえ考えてくれたらいいのになあ