話を聞かない男、地図が読めない女  

   アラン・ピース バーバラ・ピース 著

 

ずっと以前に、20年くらい前、この表題を見たときに「面白い、全くその通り」と思ったけど中身までは読まなかった。なぜなら、題名を見たときに、全くその通りと思ったから読むまでもないと思っていたからだ。

 私はカーナビの地図は北を上にすると分からなくなる。夫は北を上にして正確に読み取れる。そういうことが何度も、実際あったから、うんうん、その通りと思っていた。

 

 先日松山に行ったとき古本屋を覗いた。バス停の前、時間待ちにちょうど良いのでちょくちょく覗いては買うことになる。文庫本ではなくハードカバーの本だった。

 

 病院の時間待ちに、読む。テーブルの上に置いて読む。つまり一気には読まない。どこを開けてもすぐ納得するようなことが書いてある。

 これを読むと夫との気持ちの行き違いなど、「ふんふん、あの時、敵はそう考えていたのか」と納得することがたくさんあった。

 夫との生活で、えっ?と驚くようなことがあっても、何の感想も言わないの?それは男脳、と女脳との違いだったのか!そうだったのかと納得することばかり。

 これからは、悲しんだり腹を立てたりしないぞと思った。