今日は今治城ボランティアガイドの当番の日。仲間…88歳で元気カクシャク。「もう年だからガイドや、そのほかの世話役をやめようと思うんよ」と言うことをやめよう、気持ちの中にやりたいと思うことがある限り続けることにした…という彼女が城  案内から帰ってきて言うことには、「車いすの人が居てね。息子さんがブラジルに住んでて…」「ブラジル?!」と聞いて私はその人たちに会いに行った。

 

 話をまとめると…日本語話すのは私と車いすのお父さん。英語を話すのは主に息子さんと片言の私。私の日本語をポルトガル語に訳して話すのはお父さん。…

 お父さんは昔ブラジルに5年ほど住んでいて、親子で日本に帰ってきた。けれど奥さんが日本には住めないと言って息子を連れてブラジルに帰ってしまった。だから息子はブラジル育ち。少しの日本語を理解する。お父さんは最近車いす生活。一人暮らしだそうな。あまり不自由なく生活できているとのこと。

 

 ブラジルのどの辺に住んでいるの?と聞くと南の方(ロンドリーナ市)、ドバイ経由で日本に来たとのこと。今治城内は日本語の案内が多かったのであまりわからなかったというので英語表示のパンフレット(中国語と、韓国語も併記)を渡した。

 片言の英語で四苦八苦しながら藤堂高虎の説明をする。

 次は来島海峡に行くとのこと。息子さんにあなたが運転してきたの、よく地理がわかったねというと「いえいえ車を運転してきたのはお父さん」だという。お父さんが運転!…見れば島根ナンバーだった。「風のレストラン」をスマホで案内したら、息子さんは写メ(彼には読めない)を取ってお父さんに見せるという。お父さんは「ナビで行ってみる。分からない時はもらったガイド地図を見る」という。ハンデ(言葉と体)なんて感じさせない二人だった

 しまった!一緒に写真を撮らせてもらったらよかった。後の祭り。

 

 夫の親戚(甥っ子、松山育ち、24歳くらいまで日本国籍だった)がブラジルに住んでいてつい最近日本に来て、何回か食事をしたものだから「ブラジル」と聞いて、親近感を覚えて案内(?)に行った私だ。

 話せてよかった。話に行ってよかった。…まあ自己満足かな!