新日本歌人の5月号が届いた。短歌を読む人の私。

 愛媛の歌人たちの歌を探す。お目にかかったことはないけれど親しみを覚える。毎月発行される歌集「いしづち」で作品はよく読んでいる。その次は知り合いの2人のお名前を探す。京都のNさんは友をなくした悲しさを、お父さんをなくした時と重ねて詠っていた。私も父を亡くしたけど、歌は詠めなかった。大阪のSさんは、山登りの思い出を詠っていた。お元気なんだと思った。

 もうこれで書棚にしまおうと思ったとき、思わぬことを知った。広島市では「はだしのゲン」を教材から外すという記事。この本(漫画)を読んだときの衝撃は忘れない。子供時代に学校から原爆の映画を見に行った。そして大人になったとき原爆資料館を何度も訪ねた。2つとも原爆はそんなに怖いものかと思ったけれど「ゲン」はそれ以上だった。書いた中沢さんの実体験だという。広島市がそれを教材から外すというのはどういうことだろうと考えている。広島なのに・・・