阿久根市の竹原信一市長が、庁舎内に掲示していた張り紙をはがした元係長の男性(45)を懲戒免職処分にした問題について、竹原市長は16日の市議会一般質問で「(元係長は)率先して規律を破る行為をした」と述べ、改めて処分の正当性を主張した。

 浜崎国治議員の「元係長の行為は、重い懲戒免職には当たらないのではないか」との質問に答えた。竹原市長は、免職を含む懲戒処分の条件を定めた地方公務員法29条の「職務上の義務に違反し、または職務を怠った場合」に該当するとの認識を示し、「市長の命令を否定する人間は市役所にいてはいけない。市民を裏切ることになる」などと答弁した。

 この問題で元係長は「処分は市長の裁量権の逸脱・乱用に当たる」として、市を相手取り、処分の取り消しを求める訴訟を鹿児島地裁に起こすなどしている。

 また、一般質問に先立ち、10日の本会議で議員から「公務出張中のバス内で飲酒した」と指摘された市教委の長深田悟・教育総務課長が「指摘は事実ではない。私は一滴も飲んでいない」と弁明した。

 一般質問は17日も行われる。

<読売新聞>

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