岐阜北署は6日、住居侵入の疑いで、岐阜市折立、県広報課主査友部隆弘容疑者(35)を現行犯逮捕した。

 

 逮捕容疑は、同日午前0時20分ごろ、自宅近くの2階建てアパートの共同廊下に侵入した疑い。

 

 同署によると、録音機能の付いた携帯音楽プレーヤーをドアの郵便受けに差し入れて盗聴しようとしたとみられ、友部容疑者は「部屋の中の音を拾いたかった」と供述しているという。

 

 2階に住む大学4年の女子学生(21)と知人男性(21)=羽島市=が不審な音に気づいてドアを開けると、廊下に友部容疑者がいた。男性が取り押さえ、女子学生の110番通報で駆け付けた同署員に引き渡した。

 

 この際、郵便受けの中からは、マイクを取り付けたプレーヤーが見つかった。友部容疑者は軍手をはめ、針金のハンガーを持っていたという。女子学生は前日夜にも不審な物音がしたため、男性と警戒していた。

 

 女子学生は「(友部容疑者と)面識はない」と話している。

 

 県によると、友部容疑者は今年4月、地域福祉国保課から県広報課に異動。武藤鉄弘総務部長は「詳細がまだ分からないので、現在把握に努めている。このような事件が起こったことは誠に遺憾」とコメントした。


<岐阜新聞>