4月13日(土)からは9日連続の演奏活動、この間13本のアクトをこなしました。どのアクトも刺激に満ち、とても楽しめました。
 
9連戦6日目の4月18日(木)は三鷹SONIDO II →曙橋JAZZ BAR FILL IN と昼夜ダブル・ヘッダーでした。
 
SONIDO llでは、多くのピアニストさんがご来店。夫々個性がフルに発揮された演奏が展開され、とても楽しく勉強にもなりました!

 

フィルインさんでは毎度ガチなジャズ・ボーカルのセッション/ライブが展開されます。

 

この日はセッション、色々な歌手等の伴奏ができて刺激的でした♪

 

この日、フィルインさんで気になることがありました。

 

とあるお客様がご入店(少し酩酊していた)、オーナーのYASUさん(ds)のご指名を待ちます。

 

そしてYASUさんから指名されると、そのお客様は「フライ・ミー歌いたいんだけど。譜面ないけどAmで」と仰いました。

 

その要望をリーダー兼オーナーのYASUさん(ds)は制止、「ウチでは譜面を持参しない人には、歌わせないんですよ」と。

 

このことは、フィルインさんのHPにも明記されています。

https://www5.hp-ez.com/hp/fillin/

 

 YASUさん(ds)のコメントにお客様は、

 

「えーっ、○○(別のお店の名前)では譜面見て演奏しようとしたら『譜面見るな』と怒られましたよ」と反発。

 

譜面持参はお店の運営方針なので、YASUさんも後には引きません。

 

「インストはな(『譜面見るな』はアリ)。だけどここはボーカル・ハウスなんだ。インストとは違う」

 

YASUさんはこう説明しますが、両者の見解はスレ違いに終わってしまいました。

 

譜面の問題、難しいですね。

 

筆者の見解です。

 

「両方アリ」ですが、夫々の意味合いをしっかり理解する必要があります。

 

本来的には、譜面はあったほうが良いです。

 

但しジャズでは、リードシートと呼ばれるメロディとコードだけ記した一段譜を指します。

(逆に何段にも渡るスコアは何枚にも渡り見辛く、逆に不要)

 

以下の3点において、演奏の完成度が高まるからなんです:

 

  • イントロ、エンディング、リズム、特定の決め事等、奏者間での共有が容易
  • コード解釈において、ピアニスト・ギタリスト・ベーシスト間の解釈の相違を回避
  • メロディ表記でオブリの入れ所を定められ、よりマッチしたヴォイシングが可能
 
ただし、iReal Pro等コードしか記載していない譜面は、お勧めしません(人によっては、iRealのコードのみ譜面は露骨に嫌います)。
 
メロディがなく曲の全体像やオブリの入れ所が判らず、最低限の伴奏しかできないからです。

 

一方で「譜面を見ないで演奏できる」ことは、ミュージシャンに求められる基本技量です。

 

ヴォーカリストさんの「歌詞カードを見ないで歌う」のと意味合いは類似します。

 

よく演奏されるスタンダードのコード、メロディが全部メモリされ即座に再現できると、様々な局面での対応力が格段に増すからです。

 

こうした教育的観点で「譜面を見るな」と、良く言われるのです(特に「道場系」セッションでは)。

 

譜面に関する見解は以上ですが・・・

 

筆者が主宰するセッションでは、譜面も歌詞カードも全然見てもらってOKです。

 

練習目的でセッションへ参加されたい方も、一定数おられます。

 

こうした方々に対して譜面や歌詞カードを禁止し、練習目的を阻害する必要なんてあるのでしょうか?

 

筆者は全くないと考えます。

 

筆者はセッション参加への門戸を広げ、より多くに方々に演奏を、歌唱を楽しんでいただきたいと願っています。

 

ですから、筆者の場合は譜面もOK、スマホで歌詞を見ながらもOKです。

 

長くなりました。ご来場くださった方々、有難うございました。この場を借りて、感謝申し上げます。
 
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