55歳での早期退職を選択した理由、五月雨で恐縮ですが9つ目も追加させてください。55歳でサラリーマンを退職した理由(その1) で書いたことに関連しますが、会社外の友人・知り合い・繋がりが豊富になったことも大きいです。

 

サラリーマンにとり出世のために、社内での付き合い・社内政治に関わっていくのはとても重要なことです(特に社長になりたいなんて思えば尚更)。社内で自身の存在自体を認知してくれないと、出世のしの字もありませんからね。

 

だから出勤日の昼・夜の付き合い(典型的なのは夜のリーサラ同士の「飲み会」ですね)、土日のゴルフなどに精を出します。こうしてサラリーマンは、社内で「(この人とは)相談できる」相手を見つけていきます。

 

しかしながら社内での付き合いに大きく依存する弊害は当然あり、社外、もっと言うと他業種・違う業界の人との繋がりを得る時間が失われます。当然ですよね、全面的に社内政治のために時間を奪われるのですから(ゴマスリ等も含めて)。

 

筆者はどうかって?記憶の限りですと、うつ病になる40前までは社内付き合いに参加していたかな。出世はしたかったですから。

 

しかしながら、うつ病を境に社内の付き合いからは徐々に遠下がり、50前にはほぼ社内付き合いをしなくなりました。理由は「55歳でサラリーマンを退職した理由(その1)」にも書いたとおり、音楽活動の比重が高まっていったからです。

 

そして、音楽活動を通じて知己を得た人たち(含.プロ・ミュージシャン)からの会話の方が、社内付き合いよりも比較にならないほど視野が広いからです。最晩年期には、「社内の付き合いなんて時間とカネのムダだな」とさえ思っていました。

 

筆者の勤めていた某民間企業の場合、社内付き合いの会話の範囲なんてほぼ井の中の蛙ですよ。

 

だから、サラリーマン時代によく言われた「社内で相談相手を作れ」という当時の上司等からの助言、40代以降は全く理解不能でした。むしろ社外でたくさん相談をした方が良い。思いもかけない視点からの助言が、バンバン飛んでくるから。解決策を複数持てる。

 

さらには、社外で豊富な繋がりがあれば、サラリーマンを退職しても寂しくなることはない(外界と繋がれる)。

 

まぁいずれは音楽活動ができなくなり、外界との繋がりはなくなります。だけどでも社内の繋がりしかなく、退職した途端に外界との繋がりが絶たれるほど惨めなことはないじゃないですか。

 

こうしたことも手伝って、55歳・役職定年での退職(世間的には早期退職)を決断しました。

※近年の音楽活動からのショット。色々な場所を訪れることが出来、様々な方達と関われるのです。サラリーマンを辞めても、つまらなくなることはないなと思っていました。