ネット・セッションするには、有線で結線する必要がある。筆者は屋内なら松葉杖無しで歩けるようになり、有線LANケーブルも引き回してSyncroomをインストールする気になった。久しぶりにネットでのセッションに参加してみたが…「なぐるようにピアノ弾くの、やめてもらいます」とコメントされ、1分でツマミ出された。幾ら何でもその言い方、傷つくよなあ!もうネット・セッションなんかやってやるもんか、チクショー!
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術後2カ月目に突入し、週2回のリハビリ敢行中。冒頭にも触れたがコロナの時代、悪いことばかりではない。「リモート」が極めて重要なキーワード、在宅勤務が一気に定着(?)。勤務時間も調整が効いて、7:00-15:00在宅勤務で(休暇を取らずに)夕方の通院が可能になった。一昔前では考えられない、コロナ時代の産物である。
今日のリハビリはいつも通り、マッサージから入った。最初は超音波の刑だったが…傷口がまだ痛むのだ。特に、アキレス腱を外側から押し込まれたときが痛い。筆者は「うううぅぅぅぅぅ〜!」と、呻き声を挙げてしまった。
先生「ここが痛い?どんな感じで痛む?」
筆者「う〜ん…」
先生「チクチクって感じ?」
筆者「あっそれに近いです」
先生「普段の生活ではどう?痛む?」
筆者「生活では大丈夫です。マッサージをするとき、外側からアキレス腱を揉むと痛みが出ます」
・・・・
先生「まだ傷口の周りが赤いから、気にはなっていたけど…分かったわ。傷口がまだ塞がりきっていないから、お風呂には入らない方がいいわね。まだシャワーにして」
本日の傷口の様子。写真では判りにくいが、確かに傷口の周り(特に下の方)は赤くはなっている。
その後、普通のマッサージを入念にしてくれたが…今迄で一番気持ち良かった!「痛いっ!」と訴えたのが効いたか…小汚い脚を気持ち良くマッサージしてもらい、申し訳ない気持ちだ。
あまりのマッサージの気持ち良さに寝そうになったが、先生の「はい、起きて〜運動始めるわよ」で目が覚めた。そしてトレーニング開始、また「嘘だろ?」の新メニューが投入された。先生がつきっきりで指導する:
1. 踵を付けたまま足を身体側に引き寄せ
足を身体より遠い位置から段々身体側に近い位置に寄せて、踵を付けられるようにする練習。
先生「まだ突っ張りはない?」
筆者「大丈夫…あっ突っ張り来ました!」
先生「突っ張ったところはアキレス腱?」
筆者「いや…脹脛の下の方です」
先生「脹脛に力を付けないと、足首を曲げる筋肉が付かないから、頑張って」
2. 踵の上げ下げ
前回からの継続だが、踵を下げる時に脹脛に力をグッと入れろと指示が飛んだ。
先生「はい、踵を上げ下げするよ」
(爪先を地面に押さえつける)
筆者「えっこの位置でですか?…うぐっ!」
(身体側に相当近い位置)
先生「踵を上げる時に、脹脛に力を入れて」
(今度は膝を上から押さえつけ)
筆者「えっこれ持ち上げるんですか?」
先生「これで脹脛を鍛えて!」
3. 黄色いゴムバンドで、足首伸ばし/曲げ
前回からの継続だが、先生は明らかに脹脛に焦点を当てた指導にしている:
先生「足首を伸ばす時、脹脛に力を入れて」
筆者「こうですか?」
先生「足りない。もっと力を入れて!」
筆者「こうですか?うぐぐっ!」
先生「そう!次にスネ方向に足首を曲げて…もっと!」
筆者「これ以上は限界です…」
先生「この運動はしつこく続けて。必ず足首が柔らかくなるから」
4.立つ練習
今回の新機軸・・・「立て(装具なしで)」。なるべく背筋をピンと伸ばして姿勢を正しくし、両足とも同じ位置にしたうえで、両足の踵が付くようにアキレス腱を伸ばす訓練である。
先生「はい、今度は立ってみて。」
筆者「えっ?立つんですか?」
先生「そうよ」
筆者「(立ってみるが、アンバランス)」
先生「もっと怪我した足に体重を乗せて!」
筆者「いやっ怖いです!」
先生「大丈夫。術後1ヶ月以上経っているから、急に全体重がかからない限りアキレス腱は切れないから。そっと、怪我した足に体重を乗せてみて」
筆者「(恐る恐る体重を乗せてみる)」
・・・
先生「ここでまだ踵が付かないでしょ。それを付けられるようにしたいのよ。例えばシャワーを浴びている時に、足にシャワーかけながら踵が地面に付くように練習してみて」
筆者「踵を地面に付けようとすると、アキレス腱に突っ張り感が・・・」
先生「最初は突っ張り感があるわよ。でも続けてアキレス腱を伸ばしていけば、突っ張り感は段々なくなるから」
5.足首をひたすら動かせ
「先週よりは足首は曲がってきているわ。だけど、もっと足首が曲がらないと、スムースに歩けるようにならない。暇さえあれば足首をひたすら動かして、柔らかくしていって。」先週から継続している、この運動を続けるしかないか・・・足首よスネ側へ曲がれ!(背屈)
最後に...ここ数日は、松葉杖なしで移動するようになった。でも歩き方がまだぎこちなく、受傷した足に体重が十分に乗っからない。そしてその時には、腰が引けたような姿勢になる。先生からすかさず指導が。
「なるべく背筋を伸ばし、真っ直ぐ足を前に出すようにして」
「急に体重が乗っからない限り、もっと体重を乗っけて大丈夫だから」
リハビリの日々は、まだまだ続く。