退院してから、ピアノは毎日弾くようにしている。入院で数日ピアノを弾かなかった結果、タッチは微妙にダメになっていた。焦らず取り戻して…それと52歳になっても、やっぱりピアノは上手になりたい。

 

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そう言えば、入院前に心配していたジャズピアノ...である。ピアノを弾かなかった結果どこまでスキルが落ち込むのか、そんな不安である。

 

入院によりピアノを弾けなかった期間は5日間。まぁ経験上、そんなに大きな影響を受ける期間ではない。それでもスキルの落ち込みは、心配である。退院して早速、(ジャズ・ピアニストのくせに)ショパンのエチュードを弾いてみた。その結果、やぱりタッチがパサついていた。具体的に言うと、一応指は動くし痞えることも少ないのだが、微妙になればなるほど音(量・色等)が制御できない状態。だけどそれなりに弾き込めば、数日〜2週間程度で何とかなる感触でもあった。

 

先ずは入院前のスキルまで回復すべく、毎日弾き込んでみることにした。以下のとおり、ほぼ基本練習だ:

 

1.クラシックピアノ

各種基礎技能の習得・確認を目的とした練習。一般的にはハノン・ツェルニーなどを使用するようだが、筆者は音楽的な表現手法の示唆に富むショパンのエチュードを用いている。ショパンのエチュードには、ジャズピアノにも応用できる技法が多く含まれるように思う。

 

2.ジャズピアノ

(1)ストライド奏法の練習

ソロピアノ、ボーカルとのデュオ等を想定した基礎技能の習得を目的とした練習。なお、ストライド奏法とはジャズピアノの基本的な奏法の一つで、動画のような弾き方である(動画の長さは20秒程です)。

 

 

(2)ウォーキング・ベースをピアノで弾く練習

目的は(1)と同じ。なお、ピアノでウォーキング・ベースを弾くこともジャズピアノにおける基本技能の一つで、動画のような弾き方である(動画の長さは25秒程です)。

 

 

(3)色々なリズムでの練習

(1)〜(2)の目的に加え、アレンジ力の向上を目的とした練習。ボサノバなどでの弾き方や、動画(30秒程の長さです)のような変拍子(5拍子、7拍子)なども練習する。


(4)苦手キーの練習

キーによるパフォーマンスの顕著な差を防ぐ目的で、(1)〜(3)も組み合わせてスタンタード・ソングを弾く練習(ジャズではあまり用いられないB、E、A等#系のキー、G♭、D♭等黒鍵の多いキー※を練習する)。

※Popsでは躊躇なく登場する。

 

(5)歌伴の練習

主役の歌を殺さずに、包み込むようなソフトで柔らかい(暖かい)音色・音量感で伴奏するための練習。現場での歌伴を想定し、場合により極力実際の歌詞を自分で歌いながら伴奏(弾き語りに近い?)※する。

家内には大変に不評で「金輪際歌うな」といつもドヤされる。

 

退院して今日で7日目。大凡は取り戻してきた感はある。ただし取り戻したと言っても、基本中の基本、イロハのイが確認できた程度だ。今は何せ、怪我で移動ができず、現場に出られない。現場での臨機応変力がどうなっているか、全く未知数である。そう、コロナによる自粛明けのとき、暫くアンサンブルをやってない不安と全く一緒だ。そろそろ落ち着いてきたので、自粛期間と同様、ステイ・ホームで音楽に取り組むか。全く2020年は、不幸な歴史の繰り返しだ(><)