看護師さんに巻き直してもらった包帯。実に11日振りだった。流石はプロ、包帯の巻き方は凄く上手いです!

いよいよ今日、入営…いや入院だ。自宅からの出発前は、流石にピアノを弾いていた。暫く弾けなくなるから。ショパンのエチュードに、どういうワケか、「A列車で行こう」を弾いていたな。

AM9時に自宅を出発、AM10時前に病院に着いた。例によって、横着して車椅子での移動を決め込む。受付で保証金を支払い、8Fのナース・ステーションで各種書類を提出し…入院のときは、患者毎に担当の看護師さんを決めているんだ、初めて知った。二人の女性看護師さん(うち一人は多分サポートだと思う)が、私の担当とのことだ。

次に主治医より、怖い手術の説明を受けた。主治医は男性、今日で3回目の対面であるが、若いのだ。最近、若い人の年齢当てができなくなっているが…30歳未満に見えるんだよなあ(30台とは思うのだが)。しかも若さに似合わず、「頭い〜い」物静かな感じで喋る。感情はあるのか?と疑いたくなるくらい。主治医によると以下のとおりで、「リスクもあることは認識しろよ」オンパレだ:

・内山式※、全身麻酔で手術。
・麻酔の症状が出たら専門医と協同で治療
・段端が離れる場合、再断裂時は手術を選択
・手術でも完全にもとの状態には戻らない
・目視で段端を手術用の糸で縫合
・治療が長期になると、障害が残る可能性
・術後2週間はギプス完全固定
(足首の角度を5〜60℃)
・その後、装具装着。装具除去まで8〜12週
・軽いランニングまで4〜6カ月(予定)
・スポーツ復帰に5〜7カ月(予定)
・状態がOKなら多少の疼痛でもリハビリ開始
(機能回復に必要)
・リハビリは筋力トレ、関節可動域訓練等
・リハビリ時には、理学療法士が手伝い。
・稀に細菌感染(予防はするが)
 →化膿、治療困難
・その場合は、抗生剤投与等で治療
・エコノミー症候群、肺塞栓症の可能性。
(その場合、専門医と協同で治療)
・術後関節拘縮、筋力低下等可能性あり
・出血量の少ない手術だが出血多量時は輸血
・輸血は感染症(BC型肝炎、HIV)可能性あり
輸血の場合は輸血後2〜3ヵ月後に検査
(早く検査しないと全部自費)

※内山式…席上受けた説明では、体側の腱3本と踵側の腱2本を、組み合わすように縫合する方法のようだ。

サラッと口頭で5分程度、A4縦で2枚程度の文書だが、これでも箇条書きでブログに纏めようとしたら、こんな情報量だ。午後は麻酔医より、更に大量の情報が入る。入院・手術って、ホント、凄いんだな。

麻酔医は女性だ。カン高い声で、保育士さんに近い感じの喋り方?手始めに、全身麻酔or下半身麻酔のどちらで手術するか聞いてきた。麻酔の説明がないのに、いきなりどちらか選べと言われてもムリだ。それで幾つか質問したところ、下半身麻酔は1.5-2hしか効かないらしい…麻酔が切れて手術が終わってなかったら、痛いということか。そして下半身麻酔だと意識がある状態での手術になるらしい。それでは私が生きた心地がしなく、全身麻酔を選択した。以下、麻酔医からの説明だ:

麻酔導入時
・脳波(おでこにシール貼付)
・血圧測定(5分毎)
・心電図(体に3カ所)
・酸素量測定(指先にクリップ)
・点滴静脈内ライン留置
・目に保護剤貼付

全身麻酔
・顔にマスク→点滴から麻酔薬(10秒で眠気)
・気管内チューブを口から(自力呼吸困難)
・全身麻酔後手術用ベッドに移動
・ベッドにうつ伏せ
・体がずれないよう、両手・両足固定

手術終了後
・体を仰向け→麻酔を覚ます
・医師より声掛け「手を握って」etc
・麻酔が覚めればチューブを抜く
・目覚め→ウトウト→徐々に戻る
(夕方頃通常に戻る)

ホントに読み辛いブログになった。そして…看護師さんに、シャワーに入れさせてもらった。やっぱりこれは…恥ずかしかった。更に看護師さんに、左足患部の包帯を巻き直してもらった。流石プロだ、上手いです。

夕方は男性看護師さんにバトン・タッチ。やはり交代制だ。先ほどの女性看護師さんもそうだが、皆さん愛想良く患者に接してくれる。患者に不安や腹立つようなマネは、一切しない(当たり前か…)。医療提供には、今日出会っただけでも色々な人々がおり、その人たちの献身的な努力で成り立っていることを、改めて思い知った。「病院で酒は飲めますか?」と訊いた自分は、やっぱり恥だ。医療従事者の皆さまには、感謝の念しかない。

さて、明日AMは手術だ。明日AM0時以降食事不可、AM7時以降は飲み物も不可。あぁ成功を祈る。