~ 手をかけた絶品料理に“青鹿毛”が冴え渡る!!
住 所 秋田市南通みその町2-12
TEL 018-833-7518
営業時間 17:30~23:00
定休日 日曜日、祝日
店先に迫り出す“日よけ暖簾”。「一や」の大きな文字が凛々しい。
引き戸を開ければ、カウンターの中に立つご主人がにこやかに迎えてくれ、こちらも笑顔の奥さんが、おしぼりを持ってきてくれる。
料理は、お品書きにある定番の他、壁にぶら下がる短冊が20枚ほど。
「ふぐ白子天ぷら」や「煮穴戸のあぶり」、「鯵なめろう」など、酒好きなら、諸手を挙げて喜ぶ酒肴が並ぶが、初陣ゆえ、「ちょこっとコース(お通し+料理3品)1,980円」に「瓶ビール580円」をお願いすることに。
お通しの中鉢の中には、バイガイ煮、ナメコ冷製汁、トマト酢漬け、玉子豆腐、ポテトサラダなどなど、彩り豊かで、どれも手が込んだ逸品揃い。
早くもビールが枯渇し、カウンター越しに見つけた麦焼酎「青鹿毛(あおかげ)ボトル3,200円」をオーダー。
かつて飲んで、その存在感に圧倒された焼酎。独特な麦の香ばしさが力強く、芳醇な旨味の余韻が圧巻!!ロックもいいが、今宵は、ぬるめのお湯割りで。
料理1品目の「刺し盛り」(写真上)は、カツオ、鯛、タコ、イカの4点盛り。どれも活きがよく、しっとりと美味しく、分量も丁度。
続く2品目は、焼き物。横長のお皿には「魚の漬け焼き」、「玉子焼き」、「焼き竹の子」が並び、それぞれに、はじかみ、鬼おろし、つけ味噌が添えられている。
漬け焼きの魚をご主人に尋ねると「男鹿で獲れた“連子鯛”です」と、多忙な中、やさしく笑顔で教えてくれる。
お店は、カウンターのほかに、小上がりや個室もあり、今夜は、家族連れや団体客などで個室が満席。
「揚げ物で~す」と奥さんが持ってきてくれた3品目。竹の器に盛られたその熱々群は、空豆と海老真薯、オクラ、茄子、白身魚、プチトマトなど、どれも、素材の旨みが際立つ。これがまた、濃厚な味わいの「青鹿毛」によく合う!!
料理は、“ちょこっと”どころか、“盛沢山”。しかも、一品一品、しっかりと手をかけていて、味はもちろん、見た目も惚れ惚れしてしまうほど。
ご主人の料理人魂が感じられるお店は、奥さんとの二人三脚で、リズムよろしく、そして心地よく!!