~ 京の名酒場にて、圧巻の“きずし”を食らう!!
住 所 京都市東山区山崎町376
TEL 075-561-4701
営業時間 17:30~25:00
定休日 日曜日、祝日
京都ほど、雨が似合う街はない、たぶん。
霧雨舞う中、街並みに見惚れながら向かうは、清水五条駅から5分程歩いた路地を入った辺り。「味の居酒屋 櫻バー」と書かれた暖簾をくぐると、厨房に沿って真っすぐ奥に続くカウンターは熱気で満ちあふれている。
唯一の空き席に収まり、「瓶ビール(大)650円」に、予め決めてた「お造りの盛合わせ 1,800円」と「鯖のきずし 980円」をお願いする。
それにしても、目の前の厨房は、多忙の極み。
瓶ビール残り半分ほどで、お造りが登場!!“焼き霜造り”の穴子に、ヒラメ、剣先イカ、シマアジ、タコブツ、そしてヨコワ。
ヨコワは、クロマグロの幼魚。関西では“ヨコワ”、関東では“メジ”と呼ぶ。“控えめな中トロ”という味わいで、存外おいしい。
待望の「鯖のきずし」(写真)も届き、日本酒「キンシ正宗 生貯(300ml)680円」を追加。
“きずし”は、魚を酢締めしたもの。これこれ、このタポタポの汁でなきゃ!!
甘酢の酸味を纏った肉厚な鯖は、まさに、秀逸・絶品・圧巻!!これを食べなきゃ京都に来た意味がない。
お酒のピッチも上がり、「キンシ正宗 特別純米酒(180ml)490円」を常温でお願いし、「鯛のアラ煮 1,080円」と「だし巻き玉子 550円」を追加。
目の前で、鍋が火にかけられ、「鯛のアラ煮」の準備。こちらでは、煮付けなども注文の都度、調理されている。
なので、ご主人と奥さん、そして若い衆3人がてんてこ舞いの忙しさ。
強火でわっと炊き上げ、火を止め、しばし置いてから、盛り付け。出来上がった「鯛のアラ煮」は、飴色に照り輝くお頭の煮付け。甘辛い皮とふっくらとした身を一緒に食べると、また、なんとも絶妙なおいしさ。
ご主人が箸で巻き上げた、出来たて熱々の「だし巻き玉子」。出汁たっぷりではち切れそうな代物は、卵好きには、たまらない逸品。これぞ、本場関西の味!!
「おおきにぃ~」「お気をつけてぇ~」。お勘定のお客さんに掛けるご主人の京都弁が、ほんま、心地いい~。
気がつけば、目の前に並ぶ「キンシ正宗」の空瓶4本。店内では、あちらも、こちらも、活況の渦。みんな“ここ”が楽しくして仕方がないという感じだ!!
名前はバーにして、大衆酒場の居心地。料理は、高級割烹の趣きにして、この価格。
2ヶ月前の予約で、“2時間なら”という超人気店。この幸せな時間を分かち合う。これこそ、酒飲みの一分!!