~ お刺身と“ひろっこ”と“がっこ”で、お銚子5本!!
住 所 秋田市中通4-14-34
TEL 018-833-0445
営業時間 平日・土曜(17:00~22:00)
日曜・祝日(16:00~21:00)
飲み屋が軒を並べる秋田駅前の小路。そんな心躍る一角に秋田郷土料理の看板を掲げるお店が、ここ「美酒亭 美弥」さん。
その蔦のからまる建物に入ると、15席程のコの字カウンターの中に立つ絣に前掛け姿の女将さんが笑顔で迎えてくれる。
カウンターには、先客の一人客がお二人。
日本酒のメニューを尋ねると、「お酒は、ここから選んでね!!」という女将さんの手の先には、秋田の蔵元の1升瓶がずらりと7本。
ラベルの“燗”の文字に惹かれ「春霞 燗上り」を熱燗でお願いすると、朝から雪が降り止まない今夜は、あったかい「ふろふき大根」のお通しがありがたい!!
お湯にとっぷりと沈めて温められたお銚子の「春霞」は、じわじわと骨太の味わいが広がる。
秋田のお酒には、やはり秋田のお刺身!!
男鹿産の「ヒラメ850円」と「ダダミ(ポン酢)850円」をお願いする。
ヒラメは肉厚で、濃厚な旨み!!女将さんに「大きいんでしょうね!!」と話すと、「天然の本物よ~、こんなに大きいの!!」と手を広げて見せてくれる。
「いつも食べてるエンガワと全く違う!!」との声の主は、同じくヒラメを堪能していた東京からの出張組。
「ダダミ」は、秋田で“鱈の白子”のこと。天麩羅や白焼きも美味だが、一番の好みは、ちょっと火を入れ、ポン酢でいただくヤツ。
「両関(通)辛口」をぬる燗で追加し、「ひろっこ(酢味噌和え)350円」もお願いする。深雪の下から掘り出したアサツキの若芽を「ひろっこ」と呼んで、冬の秋田の名物!!
女将さんから「この“がっこ”食べてみて!!}といただいたのは、なた漬けといぶりがっこの盛り合わせ。日本酒に合う秋田の漬け物の最強コンビ!!
「刈穂 銀風」をお燗でお願いすると、女将さんから「お強いですね~」と酒飲みとして最高の勲章をいただく。
気がつけば、「飛良泉 本醸造」のお銚子も空にし、指折り数えれば、お銚子4本目。
ガラガラ~と引き戸が開き、6人グループの団体さんが奥の小上がりに。お店も一気に慌ただしくなる。隙を見極め「天寿 本醸造」をお願いし、これでお銚子5本目。
経木のお品書きには、きりたんぽやしょっつる鍋もあり、秋田の本物の素材を使った手料理が揃う。
京都の友が来たら、是非ここで一杯!!