~ 笑いとおもてなしの門には福が来る!!
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住 所 秋田県にかほ市象潟町浜山153-1
TEL 0184-43-6868
営業時間 17:00~22:30
定休日 月曜日
マイカーで、海沿いの国道をひた走り、遙か327年前、松尾芭蕉が「奥の細道」最北の地として訪れた町「象潟(きさかた)」へ。
今夜の探訪先は、念願の「笑福」さん。
住宅街に佇む一軒家の暖簾をくぐると、とりどりの招き猫たちとご主人の威勢のいい声が迎えてくれる。
まずは、「ビンビール(大瓶)600円」と、ビールに最強のおとも「牡蠣フライ500円」。
あっつ熱を“サクッ”とほおばれば、中には濃厚な旨みたっぷりの大ぶりな牡蠣が鎮座。
早くもビールが空き、「お刺身盛り合わせ(半人前)650円」(写真)をお願いし、本日1杯目の日本酒は「刈穂 六舟」。
瓶のラベルに“勉”と小さく書かれた渋い文字は、「六舟(ろくしゅう)」名付け親の作家“水上勉”さんのサイン。
お刺身は、「ツブ」「蛸」「イシナギ」「甘鯛」「テリ」、そして真ん中に「蒸しエビ」がのる。地物と北海道産がひしめく逸品揃い。
カウンターお隣では、短髪頭の3人組が2Lボトルの「眞露」を注ぎ合い、焼酎水割りのピッチが上がる。飛び交う秋田弁は、ところどころ理解不能だが、とても楽しそう。
入れ込み座敷の方も満席らしく、奥さんが、息つく暇もなく、あちらとこちらを行ったり来たり。
ご主人は、常連さんたちと談笑しながらも、手だけは休まず、次から次へと注文をさばいていく。
奥さんの何気ない心づくしとご主人の素敵な笑顔。お二人のおもてなしの心が、こ~んな風にして、みんなを陽気にさせる。
2杯目の日本酒「雪の茅舎 山廃純米」も空き、鹿角の地酒「左多六 特別純米」をおかわりすると、ご主人から、「これ、サービス」と貝の煮付けをいただく。
地元では、“ニガダマ”と呼ばれている、この小粒の巻き貝は、少し苦みがあり、磯の香りが濃密。
“象潟や 海の幸らに 感謝かな~”
お勘定を済ませ「今日は、近くのホテルに泊まりです」というと、奥さんから「寝酒にどうぞ」と日本酒の小瓶をいただく。
しこたま飲んで帰って、寝しなにもう一杯。これこそ、秋田県人の得意とするところであ~る。