象潟や 魚らにも良き 住処かな
 
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住所 秋田県にかほ市象潟町字後田57-1
TEL  0184-43-7400
営業時間 11:30~13:30
     17:00~21:00
定休日  3のつく日、第3月曜日
 
  
 「ここら辺では、“ニガダマ”というんですよ。」とお店の女性。最初の料理は、初めて目にするブツブツ柄巻き貝
 
 「全国的には“レイシガイ”というらしいんですけど。」こちらの質問を先回りし、にこにこしながら、教えてくれる。
 
 瓶ビールでまずは喉を潤し、楊枝でほじくり、いただくと、身はちっちゃいが、その名の如く磯風味の中に微かな苦みが面白い。
 
 続いて、「もずく(鯛のだし汁)」「キュウリジャコの酢もの」「なすの煮浸し」「枝豆」と、ぽんぽん料理が運ばれてくる。
 
 お酒は、こちらの地酒「飛良泉(ひらいずみ)山廃純米550円」。
 
 酸味ほどよく落ち着いた味わいを醸し出す「飛良泉本舗」さんは、室町時代創業の、日本で3番目古い蔵元。
 
 スズキ平目アカニシ貝の「お刺身盛り合わせ」に続き、別皿で「岩牡蠣」も届く。ここら辺の「岩牡蠣」は、なにしろぷっくりしててでっかい
 
 日本酒「鳥海山 純米冷酒(300ml)900円」を追加。
 
 お酒を持ってきてくれた女性に、気になっていた「お店名前」の読み方を聞くと、「呼び方は、特にないんですが、皆さん“てんてんてん”とか呼んでくれます」とのこと。
 
 名前なんかは、二の次。「まんず、飲んで、食べてけれ!!」この感じが、なんか秋田らしい
 
 お店の女性がうやうやしく持ってきてくれたのは「アワビ酒蒸し」(写真)。
 
 むっちりとした分厚いアワビは、何も付けないこの食べ方が、確かに一番鮮度抜群を一緒にいただけば、これまた、なんともいえない美味
 
 これで、メイン料理が終了かと思いきや、地元の素材を使った品々は、まだまだ来る~。
 
 「テリ(ウスメバル)一匹まんまの煮付け」。「一匹まんまの塩焼き」。「甘鯛唐揚げ」。そして、「もずく天ぷら」は、中に“牡蠣”が潜んでる。
 
 本日は、2人でつまめるよう、「5千円分の料理」をお願いしたが、材料費だけで超えてしまいそう。店内の女子率高いのも、頷ける。
 
 「芋焼酎(田苑)500円」は、焼酎が1合。体に優しいお湯割りでいただく。
 
 「茶わん蒸し」に「鯛そうめん(いい具合に焼けた一匹まんま鎮座)」もお出ましし、これにて一件落着。
 
 ここ「象潟(きさかた)」は、松尾芭蕉が訪れた最北の地。
 
 「象潟や・・・、象潟や・・・」この幸せ一句にと何度も捻ってみるが、凡人には、何の言葉も浮かばない。あ~、なんというふがいなさ!!