いよいよ、2月1日。


長男坊、次男坊と

経験してきたが、

二、三度、夜中に

目が覚めたのは、初めて。


朝は、

姫の頭痛予防に始めた、

録画済みの

テレビ体操を観ながら

親子でラジオ体操。


自宅の出発は

決めていた時間よりも

やや遅れたが、

想定の範囲内。


駅のホームに上がると

電車が到着していて

すぐに乗り込んだ。


午前受験校の受付で、

姫と別れ、送り出した。


私はと言えば、

職場に向かうため、

再び電車に乗り込み、

乗り換え駅に着く直前、

気づいた。


朝、駅のホームで

電車を待つ間に買おうと

思っていた、飲み物を

買っていないし、

渡していないことを。


慌てて、

乗り換え駅で飲み物を買い

再び、午前受験校へ。


学校説明会で見慣れており

姫に話し掛けてくれた

こともある、

入試広報担当の先生が

すかさず私に駆け寄り

声を掛けてくれた。


事情を説明したところ

即座に、

姫の受験番号と名前を書き取り

直接姫まで届けてくれた。


私は、

ほっと、安心するとともに、

中学受験3人目で、

気が緩んでいるのかなと

反省した。


が、この日。

実は、私の忘れ物は

続いてしまうのである。


そのことには、

時系列で触れるとして、

今回の入試広報担当の

神対応に触れ、

私は増々、

午前受験校は

良い学校だと思い、

ご縁があるのではないかと

この時は思っていた。



無事、午前受験が終わった。


どうだった?

と聞くのは良くないと言う。

振り返ると、

長男坊にも、次男坊にも

聞いてきた。


今回は聞くまい、

と思っていたが、

姫から話しかけてきた。


社会と理科が難しかった。

姫の苦手なところが出た。

算数は、1問、

分からなかったから

飛ばした。

国語は、最初に問題を

最後まで眺めたら。

過去問よりも記述問題が

増えていた。

そのため、

優先順位や時間配分に

気をつけたが、

時間が足りず、

選択問題は2問出来ず、

抜き出し問題の答えが

分かったところで、

試験時間終了、

とのことだった。


私は、

全問正解する必要はないこと、

1点でも上回っていれば

合格できること、

午後受験では、

改めて優先順位や時間配分

に気をつけること、

選択問題はすべて解こう、

抜き出し問題は後回し

など、

AMPの前田先生が

私の近所のファミレスで

かつて次男坊に対して

アドバイスしてくれていた

ことなどを思い浮かべつつ、

アドバイスした。


午後受験までは

時間があるので、

午後受験校近くの

ファミレスで

姫とランチ。


話を聞くと、

少しお腹が痛い、

ということなので、

姫が持参している胃腸薬を

服用。


ファミレスには

姫が午後受験する学校の

過去問を開いている子を

姫は見つけたようで、

私に報告してきた。


簡単に復習し、

忘れずに、

午後受験校の受験票、

上履きを渡して、

午後受験校に向かった。


午後受験校では、

受験生の到着時間が

ばらつくからか、

午前受験校より

混んでいなかった。


私は、

先ほどとは違う

ファミレスに移動して

しばし待機。


午後受験も無事終わり、

姫と再開。


国語の試験中に

お腹が痛くなり、

トイレに行き、

持参していた

下痢止めストッパーを

服用したとのこと。


長男坊、次男坊と

持参させてきたが、

ついに役立つ時が来た。


午後受験校の国語は

過去問を解く際に

時間が余り、

見直す時間が

かなりあったとのこと。

いつもよりは

見直す時間を早めれば

間に合うと考えていた、

とのこと。

結果、見直しは出来た、

算数も出来た、

とのことだった。


姫は、冷静に対処した

ようだ。


帰路の電車内で気づいた。

ファミレスに

スマホの充電器を

コンセントに付けたまま

忘れていたことに。

本日、2回目の忘れ物。

しかも、確実に忘れた。


やむなく、百均で購入した。


帰宅後、間もなく、

午前受験校の合格発表時間

となった。


姫と一緒に画面を見た。


そこに姫の受験番号は、

なかった。


すかさず、サピに報告。

姫の名前を伝えると

M先生に代わった。

姫の不合格を伝えると

M先生の声が沈んだ。


姫に代わってほしい、

とのことで、

姫に代わった。


M先生からの激励に、

姫は感動したと、

後で漏らしていたが、

鼻をすすって泣いていた。


AMPの前田先生にも

メールにて報告。

姫への激励とともに

今日の午前受験校の

国語の状況を報告し、

的確なアドバイスを頂いた


姫はシャワーを浴びて

理科と社会を復習。

暗く沈んだ様子だが

真剣に取り組んでいた。


遅い時間となったが

一緒に夕食。

9時からの

ニュースを観ながら、

ニュースに関連して

わざとバカ話をしてみた。

姫が笑ってくれた。

妻も大笑いをしてくれた。


食べ終わったところで、

午後受験校の合格発表時間


開いてみると、

何と、特待合格!

姫が、ヨッシャー!

と叫んだ。

家の中が、一気に明るく、

軽くなった。


午後受験校は

姫の第一志望校。

部活の体験入部で

出逢った先輩が

優しく接してくれたことに

感銘して、

行きたいと姫が強く思った

学校である。


きっかけは、

M先生から勧められた

いくつかの学校のうちの

1校であった。


過去問では、

1回目から高得点の回もあり

もしかして、特待取れるかも

と思ったこともあり、

姫の手応えもあったので

もしかしたら、

とは思っていたものの、

午前受験校不合格を受け、

午後受験校の結果も

心配になっていた。

昨年より3割以上、

出願者数が増えており、

合格ラインに変わりない

とは思いつつも

不安もあった。



今日の結果を踏まえて

明日の受験校を決める

パターンを

M先生と

話し合っていたのだが

これで、

明日の受験校は、

今日、不合格だった

午前受験校に

再受験と決まった。


やれやれ、と、

合格して興奮している

姫には、

明日に備えて寝るように

伝えたところ、

気づいた。


明日の出願、

まだ、していなかった。

本日の忘れ物、

3つ目。


時計を見ると、

出願締切の15分前だった。


午後受験校の合格発表から

午前受験校の出願期限まで

1時間しかないことは

事前に把握していたのだが、

合格の嬉しさで

娘や妻と喜び合っていたり

AMPの前田先生に

報告のメールをしたり、

合格通知書を

プリントアウトしたり

しているうちに、

15分前となっていた。


慌てて、

出願手続きを行った。


明日、2月2日で、

姫の中学受験が終わる。