Google、クラウド印刷サービス「Google Cloud Print」を発表

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1004/18/news001.html

2010年04月18日 16時51分 [ITmedia]の記事。

<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>

ザックリ書くと、「OSやドライバに依存することなく、「Google Cloud Print API」を使うことでクラウドに直接プリントジョブを送ったり、印刷設定を行う」為のクラウドサービスのプロジェクトを立ち上げますよとの記事。

既存のプリンターによる印刷は、記事にあるように以下のようなややメンドクサイ作業がある。

「現在は、プリンタでファイルを印刷するためにはPCやモバイル端末側に各プリンタに対応するドライバをインストールしておく必要がある。このため、対応するドライバがなく、印刷できないといった事態が起きる。とはいえ、あらゆるハードウェアとOSの組み合わせに対応するドライバを開発し、アップデートし続けることは不可能に近い。」

それをGoogleは、クラウドサービスで一括して、解決しようと言うのだ。

$yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-Google Cloud Print
※クラウド印刷サービスイメージ図 出展@IT

「そこでGoogleは、クラウドへの接続という、ほとんどのハードウェアおよびOSに備わる機能を利用する印刷サービスのプロジェクトを立ち上げたという。」

具体的には、「Google Cloud Print API」をしようすることで、以下の作業を行うように構想している模様だ。

「直接プリントジョブを送ったり、印刷設定を行う。ジョブを受け取ったクラウドは、アプリからの指示に従ってインターネットに接続しているプリンタにジョブを転送する。」

当然、そうなってくるとプリンタ業界に対しても

「クラウド印刷サービスに対応するオープン標準プロトコルの作成と、プリンタへのこのプロトコル搭載を呼び掛けている。」

と言うことで、クラウドの波がいよいよに持って、周辺機器にオープンな標準プロトコルの搭載をしなくてはならない余波がやって来ているようふだ。
クラウド上のデータを何時でも何処でもいかなるデバイスからでも印刷できるようになれば、それは画期的であるし、今までの様に不便な印刷して客先に何部もプレゼン用の資料を持っていく手間が省けるし、時間的にもスッキリする。

「Googleは現在、Windows用プロキシを開発しており、MacとLinuxにも対応する計画だ。」

とあり、そのプロジェクトのお目見えもそんなに遅いものではなさそうだ。
将来的には、将来的にはAndroid携帯やiPhoneなど、あらゆる端末で利用できるようにする計画をしていると言うのだから、益々、そう言う意味では端末のPCでの設定は、不要になってくるだろう。

私は、決してGoogleを妄信するわけでもなんでもないが、正直、ここまでのダイナミックな構想を日本企業ベンダーには持ち合わせていない事は、ハッキリと解る。どうしてもそのチャレンジ精神を日本企業は、有しきれないし、実行することは出来ないだろう。
Amazonのインフラ構築でのチャレンジ精神しかり、セールスフォースの成功しかり、日本企業は残念ながら指を加えて、眺めることしか居間は出来ていない。これは、残念なことに事実であり、今後、これを埋めるには、相当な実行力を有する覚悟がいる。
あのマイクロソフトですらエンドユーザ相手のOS商売では食っていけない故に、前回でも説明したが、自社の様々な人的リソースを9割近くを裂いて、クラウド事業に投資しているのだ。
これが何を意味しているのか、今、考える必要が実は、日本のIT技術者は考える必要がある。
(※パッケージ事業を明らかに侵食する事業に踏み込まざる得ない事情があると言う事実がある)
そう、何かが、起こっていると考えておくべきである。

「クラウドは、ビジネスモデルなど変えるわけがない。。」そう言い切るのもいいだろう。
「上司がクラウド参入って行ってるけど、売れないよ。。」と言うのはいいだろう。

が、現実的にもう売れているのだ。
それをIT技術者の現場が、ただ知らないだけか、目をそむけているだけではなかろうか?

そう、フリーミアムだろうとなんだろうと、あるビジネスモデルが生まれ、成功し始めている現実がそこにある。その事実があると言う認識を持たないとIT技術者は、あっと言う間に取り残される。

ならば、それに対して目を向けて研究し、逆手に取っていかに日本市場、いや、世界市場で生き残れるのかビジネスモデルを考え、成功する方策を考え、チャレンジすればいいのだ。
失敗を恐れてどうするのだろうか?
すでに、GoogleとAmazon、セールスフォースは、私達の日本市場に踏み込んでいるのを自覚する必要がある。