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NTTデータのクラウドサービス、「BizXaaS」へリニューアルし本格展開開始

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100408-00000024-rbb-sci

http://www.rbbtoday.com/article/2010/04/08/66954.html

4月8日16時26分配信 RBB TODAYの記事

<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>

ザックリ書きますと、NTTデータがクラウドサービスのブランド名を「BizCloud」から「BizXaaS(ビズエクサース)」に変更し、本格的にクラウドサービスを開始しまっせと言う内容。

元は、2月から主にプライベート・クラウドであるが、「最適化コンサル」「マイグレーション」などの一部は開始していたが、それを「クラウド構築」「運用管理」までを合わせて行い、サービス展開を行うということらしい。

「マイグレーション」って何?って方は、以下参照。
 ↓
http://e-words.jp/w/E3839EE382A4E382B0E383ACE383BCE382B7E383A7E383B3.html

また将来的には、「クラウドプラットフォームサービス」も構想しており、パブリック・クラウド展開をも視野に入れていると公表している。
NTTデータも海外勢の本格日本上陸前にウカウカとしていられない状況が出てきたのだろう。

NTTの狙いとしては、「BizXaaS(ビズエクサース)」のブランド名称への変更は、「X」の何でも当てはまる事が示している通り、

「クラウドを核として、ITアウトソーシングのみならず、エンタープライズの顧客ニーズに合わせた多様なアウトソーシング(as a Service)を目指していくことを込めたという。」

そもそものサービスとは何かを掴みきれていない状態からの提示なので、やや漠然感は隠しきれないが、それだけ何とかしてGoogleやAmazonなどの強力なクラウドサービス業者に対抗していくには、幅広く概念を提示しておく必要があると考えておく必要があると言うことだろう。

yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-BizXaaSのサービスメニュー
※BizXaaSのサービスメニュー

今回、新たに追加されるサービスは、「クラウド構築」「運用管理」になるらしいが、

「ファシリティ、ネットワーク、OSから開発フレームワークまでのソフトウェア、CPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウェアを含め、プライベート/コミュニティクラウドとしての共通基盤環境を構築する。」

とあり、「最適化コンサル」「マイグレーション」を踏まえた形での提供サービスになるようだ。
基本的に、プライベートで、且つ、ココミニティ主体であると思われるので、情報系のITソリューションと言える。

「ファシリティ」って何?って方は、以下参照。
 ↓
http://www.find-job.net/keyword/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3


その今回追加された「クラウド構築サービス」も用途に合わせる、ラインアップもあるようで、

(1) 個別要件に合わせて環境を提供する「プラチナモデル」
(2) ITシステムの重要度や利用形態に応じて柔軟に構成を選択できる「ゴールドモデル」
(3) 1ラックにシステム環境が一式用意された定型構成の「シルバーモデル」


から選べる様にコースを設定している。

運用管理サービスでは、

「「BizXaaS」の各種サービスに対し、プロフェッショナルの技術と経験による一元的な運用管理を行う」

とあり、DCによるプロフェッショナルな専門家の技術運用サービスを提供するとある。
また、運用管理では、特に以下の点がポイントになる。

「ITILに即した運用管理に求められるメニューを、「サービスデスク」「インシデント管理」「問題管理」などの標準サービスと、「変更管理」「リリース管理」「セキュリティ管理」などのオプションサービスとして用意する。」

オプション内容にはなるが、ITILに即した運用と言うことで、非常に体系的ガイドラインに合わせた運用を提示すると言えるので、大手企業向けのセキュリティ上の懸念を払拭するには良いサービスではないかと思う。
このITILに関しては、ある程度の体系的ガイドラインがあるため、その形に合わせ独自に設定する必要があるが、それをサービスの一つとして提示するのが、導入企業に対しての一つのアピールポイントになりうるのではないかと思える。

「ITIL(IT Infrastructure Library/ITインフラストラクチャ・ライブラリ)」って何?って方は、以下参照。

http://e-words.jp/w/ITIL.html

yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-サービス概念図
※BizXaaSプラットフォームサービスのサービス概念図

このように大手日本ベンダーも何もせずに来るべきクラウド狂想曲の本演奏に挑もうと言う訳ではないようだが、果たして従来どおりのDCの箱もの的施設作りで、GoogleやAmazonやMSの「Windows Azure」に対抗できるのか?
または、価格競争に対抗し得るサービスを更に展開できるのか?

正直なところ私は、かなり劣勢なのではないかと見ている。
サービスとして、ITサービスの情報系では、かなり後手に回っているのが現状である。このまま行くと、来るべき基幹業務の特に勘定系すらも確実にクラウド事業では、後手に回るだろう。
その為には、どのようなクラウドサービスに対しての仕組みを考え出せるのかは、実は、GoogleやAmazonに隠されている様に思う。
従来型のやり方で、DCを建造し、仕組みを開発し、運用するだけでは、日本のIT大手ベンダーには、勝ち目がない気がしている。
既に、今、日本大手ベンダーが頼りとしているのは、地理的優位性くらいであると言い切っても良いのではないか?と感じつつある。

今、将来に向って生き残るには、どうするべきか開発者も活路を常に考えるべきだと思う。