NEC、SaaS型文書管理「InfoFrame Document Management Service」提供開始

http://www.rbbtoday.com/article/2010/04/06/66872.html

4月6日13時4分配信 RBB TODAYの記事。

<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>

ザックリ書くと、NECが自前のCD(データセンター)に文書データを格納管理するSaaSを始めまっせってな内容。

「NEC」のHP
 ↓
http://www.nec.co.jp/

「NEC」の同記事のプレスリリース
 ↓
http://www.nec.co.jp/press/ja/1004/0601.html

記事の内容からですと「文書・コンテンツ管理システム「InfoFrame PROCENTER(インフォフレーム プロセンター)」において、SaaS型の新サービス「InfoFrame Document Management Service」の販売を開始」とありますが。そのそも、「文書・コンテンツ管理システム「InfoFrame PROCENTER(インフォフレーム プロセンター)」とは何かと言うことになりますが……

「「InfoFrame PROCENTER」は、情報の一元管理により内部統制強化と業務効率向上を実現する文書管理システム」

という様に情報の一元管理を目指したもののようです。
そこに、内部統制と言うキーワードが入ってきていますが、これは、企業が従来ならば守らなくてはいけない重要項目になります。
簡単に書くと、「組織の業務の適正を確保するための体制を構築していくシステム」となります。
詳しくは、以下のリンク先を参照してください。

「内部統制」って何?って方は、以下参照。
 ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%83%A8%E7%B5%B1%E5%88%B6

業務運用上の文書を適切に管理する事を企業には、会社法(正確には、公開株式会社ですが)により定められていますから、このようなIT技術を応用したシステムの需要は常に存在します。

その文書管理を行うのは、ITシステムでなくても言い訳ですが、これが紙媒体の管理となると非常に大変と言うか、大企業にになるとほぼ不可能に近くなります。
そこで、IT化によりより効率よく、やることになるのですが、それこそ自前でファイルサーバを立てるなりして、文書管理システムをインストールして、管理することの費用は積み上げると馬鹿になりません。
ましてや、IT企業でない一般企業になるとなおさらです。

そもそも需要は大いにあるわけですから、企業としては導入を進めたい。しかし、一般企業は、なかなかど導入方法がわからない。
そこにもう一つ、社外に社内文書データを抵抗感もある。なお更、海外なんて…
と言う、意識は非常に強い。

そこで、以下のようなSaaSをサービスする発想が出てきてもおかしくないことになります。

「「InfoFrame Document Management Service」をSaaS型サービスとして提供することで、より容易な導入が可能になるという。」

「NEC」の 「InfoFrame PROCENTER」は、

「企業の拠点やパートナー間での情報共有も可能であり、国内・海外で7万名のユーザー数を有している。」

とのことなので、信用出来うる実績もあるので、導入を考えている日本企業からすると非常に魅力あるものに映るのではないでしょうか?

「InfoFrame Document Management Service」は、NECのSaaS基盤サービス「RIACUBE」上で提供され、「顧客データは、NECのデータセンター内で管理」されるとあるので、完全なSaaSと見ることが出来ます。

セキュリティもしっかりしているようで、同DC内の運用者も対象の文書を見れないように設定されていると言うことで、社内文書が外部に漏れる事を回避できるように考慮もされ手いると言う。
他に、同対象の文書の保存期間を設定できたり、自動消去する機能などいろいろとサービスとしては、揃っているようで、文書管理のSaaSとしては、申し分はないサービスであるかと思います。

また、この新サービスでは、「従来のパッケージ型での提供と同様、Ajaxを活用した高い操作性のGUIを有する」とあり、UIにも拘っているようなので、扱いやすさにも工夫が見られるようです。

$yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-GUI
※Ajaxを活用した高い操作性のGUIの画面

NECのSaaS基盤サービス「RIACUBE」については、以下参照。

http://www.nec.co.jp/outsourcing/riacube/index.html

「InfoFrame Document Management Service」については以下参照。

http://www.nec.co.jp/pfsoft/procenter/saas/

同SaaSの出荷開始は4月14日。

価格は、

基本サービス
ユーザーID数:20
ディスク容量:1GB
ヘルプデスク:3インシデント
最低契約期間:6か月

月額利用料金(税別)5万円


と容量的にやや高い感じもしますが、高機能と日本国内DCを使用することを考えると幾分か適正な値段かもしれません。
(※正直なところもう少し、安く出来るだろ。。とかは、思いますが…)

確かに、Googleなら無料もしくは、企業ベースの有料サービスを考えると高いですが、その付加価値的内容を見る限りは、まだまだ導入の検討をしても良いものだと思われます。
日本ベンダー企業も着々とこのようにSaaSへの参入を図りつつありますが、GoogleやAmazonなどの怪物が虎視眈々と日本の市場を狙っています。
我々、開発者は、そのような事実をしっかりと見極めて、情報を収集しつつ、何が出来るのか次に何の対策を打っておくべきか考える時は確実に迫っています。