MSの新たなデータセンター構築手法--コンテナ方式の一歩先へ

http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20411205,00.htm

2010/04/01 07:30 [Ina Fried(CNET News)翻訳校正:川村インターナショナル]の記事。

<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>

ザックリ書きますと、マイクロソフトのDC(データセンター)の構築手法は、コンテナ方式で、且つ、一歩進んだやりかたでっせ、従来の建築方式より半分の費用で出来ますよ的な内容。

「Microsoftの将来のデータセンターは、トレーラーパークのような形になるだろう。」

$yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-コンテナDC1
※Microsoftの将来のデータセンターを構成するプレハブ式ユニットの概念実証バージョン。

とどこかの記事で読んだことがあったが、実際、コンテナ方式ってどんなのだろうと思ったが、ホントにコンテナだったのにビックリしました。
確かに、これなら構築には安価だし、設置も早い。尚且つ、ラック設備も工夫すれば素早く取り付けられる。建物なんか要らないなぁ~と思う。

冷水方式も出来るとあるので、従来のガチガチの建物型のDCとのイメージは相当違う。
1つの「ユニットは400台から2500台までのサーバを収容でき、200kWから600kWの電力供給が可能。」とあるので、結構な装備が可能と言うことになる。
ユニット一つを一名の技術者で4日あれば全て設置は可能だとか。

実機への起動設定などは、自動化もされていると思われるが、その辺は、触れられていないので解らないが、かなり省エネを意識したDCの発想であると思われる。
これならコンクリートの土台さえあれば、何処でも設置が可能であるからある意味、場所は選ばない。

$yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-コンテナDC3
※Steve Ballmer氏が米国時間3月4日にワシントン大学で講演した際に展示された新ユニット。
Microsoft


米国のDCになると巨大であるが、故に片田舎に作られる事も多いが、マイクロソフトのこの手のDCの構築方式ならば何処でも作れるし、且つ、移動も可能となる。
それ自体がいいのか悪いのか別として、画期的と言えるかもしれない。

「この新しいアプローチの採用によって、Microsoftでは新しいクラウドコンピューティングに対応するキャパシティを用意する時間を、従来型データセンターインフラストラクチャの半分に短縮できるとともに、建設コストも大幅に削減できる。そのため、デンターセンターに多額の先行投資をしてから需要が出るのを祈るのではなく、柔軟に拡張していくことが可能になる」(Timmons氏)

と関係者が言うように拡張には柔軟に対応できるところが、今後のこの方式の魅力でもある。
IT資産化としての固定費が提供側で緩やかに決めれるので、それがクラウドサービスの価格競争で有利に働くからだ。

$yamasan007の勝手にクラウド・ニュース解説!-コンテナDC2
※新ユニットは400台から2500台までのサーバを収容でき、200kWから600kWの電力供給が可能。
Microsoft


この方式がDCの主流になるとは言えないが、この様な柔軟な発想が出来ない限り、日本のクラウドベンチャー企業は、価格競争では勝つことは厳しいだろう。
故に、日本ベンダーとしての地理的優位性とサービスの特異性で差別化を計る必要がある。

それが、今、日本IT業界にもっとも求められている事だとこの様な記事にも思う。