富士通FIP、高信頼の仮想化プラットフォームをオンデマンドで提供

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100330-00000012-bcn-sci

http://biz.bcnranking.jp/article/news/1003/100330_122314.html

3月30日17時1分配信 BCNの記事。

<以下、私個人が勝手に解説している内容です。間違っているなら気軽にツッコミしてね。>

ザックリ書きますと、「同社データセンターに設置した設計・構築済みの仮想化プラットフォームをオンデマンドで提供するサービス」で、自前で持っていたサーバのデータを仮想化してプラットフォーム上に置いて、複数のサーバで管理していたのを集約しコスト削減を提案するクラウドサービス「オンデマンド仮想環境ホスティング」を4月1日から提供開始しまっせてな内容。

「プラットフォーム」って何?って方は、以下参照。
 ↓
http://e-words.jp/w/E38397E383A9E38383E38388E38395E382A9E383BCE383A0.html

「仮想化」って何?って方は、以下参照
 ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E5%8C%96

「オンデマンド」って何?って方は、以下参照。
 ↓
http://e-words.jp/w/E382AAE383B3E38387E3839EE383B3E38389.html

「ホスティング」って何?って方は、以下参照。
 ↓
http://e-words.jp/w/E3839BE382B9E38386E382A3E383B3E382B0E382B5E383BCE38393E382B9.html


「富士通FIP」のHP
 ↓
http://jp.fujitsu.com/group/fip/

「富士通FIP」の「オンデマンド仮想環境ホスティング」についてのページ
 ↓
http://jp.fujitsu.com/group/fip/release/2010/20100330.html

この「富士通FIP」の「オンデマンド仮想環境ホスティング」は、

「事業継続性を考慮した信頼性の高いプラットフォームで提供し、顧客のOS、ミドルウェア、アプリケーションに対する監視サービスや運用サービスも提供する。」

とあるように、非常に顧客を対象としたIaaS的なクラウドサービスと言えます。

また、この「オンデマンド仮想環境ホスティング」サービスは、

「さらに、同サービスの適用アセスメント実施や、同サービスとITアウトソーシングやBPOサービスなどを連携したハイブリッド型サービスも提供し、顧客のIT環境をトータルでサポートする。」

とのことで、様々なIT資産環境についての管理をサポートするようなサービスであるようです。

「アセスメント」って何?って方、以下参照。
 ↓
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/10minnw/037assessment.html

「BPO」って何?って方は、以下参照。
 ↓
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/bpo.html

将来的にもIT資産として、考えられるものを統合的に管理出来るようにサービスできる仕組みを順次、導入していくともあります。

同社のように大手日本ベンダー企業では、Googleとは違う形でのクラウドサービスを模索する動きを見せ始めています。
特に、同社の統合的に企業の持つIT資産をクラウドサービスを活用することで、有効的にコストを削減させ費用対効果を付けていき、他のクラウドサービスとの差別化に繋がる方法を探し当てた良い事例とも言えます。

メリットとしては、確かにコスト削減は、出来る事はあるようです。
でも、それは、仮想化による集約でのサーバ統合である為、パフォーマンス的にどの程度、影響があるのか未知である事。
セキュアな部分でどのように保証しうるのかなどなど、見えない部分もあります。

ただ、私が、デメリットよりもメリットを感じるのは、IT資産への管理としてのサービスがよく考えられていると思えるところでしょうか。
「同サービスへの適用アセスメント実施や、同サービスとITアウトソーシングやBPOサービスなどのハイブリット型サービス」などは、そのサービスの切り口が、なかなか手が届かない所であるし、一般企業では解り難く、導入はし難いところであるので、その部分への期待感はあるは意外にあるかもしれません。
そう考えると他のホスティングサービスやクラウドサービスと十分に差別化が計れる商材ではないかと思えます。

前回、コモディティ化について、書かせてもらいましたが、結局、クラウドとは言え、惰性的に他のクラウドサービスと同じサービスを提示しても、それは「どこでサービスを受けても同じ」になってしまい価格競争に必ず落ちてしまいます。
そうなると日本のクラウド業者にとっては、不利になるのは当然です。

いかにコモディティ化の渦から抜け出すのか、クラウド関係の考えるサービス如何で決まると言っても過言ではないでしょう。
そして、開発者(SE)は、その現状を踏まえ、システムの持つ特性と機能を考え、いかにサービスと結びつけて考えていけるのかが、クラウド狂想曲を生き抜く上でのキーポイントになるのではないかと思います。